株式会社MIXIは、12月16日にサービスの提供を開始した新しいSNS「mixi2」について、リリースから1週間で登録者数が120万人を突破したことを発表しました。
「mixi2」は、「今を共有でき、すぐ集える」をコンセプトにした短文テキストSNSです。MIXIが20年前に立ち上げた「mixi」に続く新サービスとして注目を集めています。
近年のSNSは情報収集やレコメンドアルゴリズムによるニュースメディア化が進み、身近な友人や知人との交流が難しくなっているという課題がありました。「mixi2」はこうした状況を踏まえ、友人や知人とのリアルタイムなコミュニケーションに特化したサービスを目指して開発されました。
主な特徴としては、フォロー重視や短文テキストが挙げられます。また、多彩な感情表現や完全招待制、小規模なユーザーコミュニティも「mixi2」のポイントです。
具体的には、フォローした人の投稿を時系列で表示するフォロータイムラインをデフォルトとしており、ユーザー自身が構築したタイムラインを重視して設計されました。手軽に閲覧および投稿が楽しめる短文テキストを中心とすることで、日々の出来事を気軽に共有できるようになっています。
感情豊かな交流を促進するため、投稿者用の「エモテキ(エモーショナルテキスト)」や、閲覧者が日本語スタンプで反応できる「リアクション」の機能を提供するほか、利用開始時点から身近な友人や知人との繋がる招待制を採用。身近な人と一緒に作ったコミュニティなど、小規模なネットワークでの安心感や楽しさを重視しています。
「mixi2」は18歳以上を対象としており、プライバシー保護にも配慮した機能を搭載。たとえば、「いいね」の履歴は投稿者にしか表示されず、メッセージに既読がつかないなど、工夫されています。
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MIXIの取締役ファウンダー笠原健治氏は、滞在時間の最大化を図る方向に進んできたSNSの変化に対し、「友だちとのコミュニケーションの価値に終焉を迎えたような、寂しさを感じていました」と心境を吐露。「mixi2」について、「身近な友人知人とのコミュニケーションや、共通の趣味・興味関心の人たちとのコミュニケーションに長期間にわたってお役立ちいただけることを心から願っております」と述べています。
コミュニケーションを重視して開発された「mixi2」の登場により、日本のSNS市場にどのような変化が起こるのか、今後の展開が注目されます。