クリエイターエコノミープラットフォーム「note」を運営するnote株式会社は、Google International LLCと資本業務提携を締結し、第三者割当増資を実施することを発表しました。
発行株式数は984,200株で、発行価額は1株につき508円。調達金額は約5億円になります。これによりGoogleの持株比率は6.01%となり、同社は日本経済新聞社(6.05%)に次ぐ大株主となります。
noteはこれまでも生成AI技術を積極的に活用してきました。2022年11月のChatGPTの公開後、いち早く「note AIアシスタント(β)」の提供を開始。プラットフォームの健全性維持のための記事・画像分類パトロール作業などにもAI技術を導入してきました。
今回の提携では、noteプラットフォーム上でのAI機能開発とクリエイティブ領域での生成AIに関する開発で協業を行います。これにより、Googleは日本有数のクリエイターコミュニティを通じた日本のクリエイターエコノミー市場での認知度向上を、noteはAI技術を活用した文章生成・編集支援ツールなどのプラットフォーム機能の強化及びユーザー体験の向上を目指します。
調達資金の使途については、2025年2月から2026年11月にかけて、生成AI技術の活用を含む既存事業の強化および新規事業に関する研究開発および成長資金に充当する予定です。具体的には、コンテンツモデレーションの効率化や質の向上、記事エディターでのAIを活用した執筆サポート、レコメンド機能の強化などを予定しています。
noteは2024年11月期の月間アクティブユーザー数が5,000万人以上、累計会員登録者数893万人、累計ユニーククリエイター数152万人を有する日本有数のプラットフォームに成長。2024年11月期には売上高33億円、営業利益5,200万円と黒字化を達成しています。
今回の資本業務提携について、note株式会社は「当社の持続的な成長と企業価値向上に資するものであると判断しております」とコメントしています。なお、2025年11月期通期連結業績予想に与える影響は軽微であるとしています。