京都新聞社は、同社が提供する「京都新聞クリッピングサービス」の契約システムを刷新することを発表しました。2025年度の契約分から、手続きの迅速化と正確性の向上を図るため、Webベースの専用契約システムを導入します。
本サービスは、京都府と滋賀県の地元紙である京都新聞の記事を、契約者が切り抜いてコピーしたり、イントラネットでシェアしたりすることができるものです。新たに導入されるシステムにより、パソコン画面上で電子紙面から記事を切り抜いてシェアすることも可能になります。
さらに、紙面に掲載された一般社団法人共同通信社配信の記事も利用できるようになり、地域ニュースだけでなく、国政や日本経済、海外ニュースまでカバーできるようになります。
今回のシステム刷新に伴い、京都新聞社は公益社団法人日本複製権センター(JRRC)にクリッピング管理業務を委託しました。これにより、著作権に関するコンプライアンスが強化されます。
近年、著作権侵害に関する問題が注目を集めており、行政機関や企業の不適切な著作物利用が訴訟に発展するケースもありました。新しい「京都新聞クリッピングサービス」により、利用者は安心して記事を活用できるようになります。
サービスの申し込みは、JRRCのWebサイトから行うことができます。利用部数や形態を入力することで、簡単に手続きを進めることが可能です。
メディア業界全体がデジタル化の波に直面する中、京都新聞の本取り組みは、地方紙における新たなビジネスモデルの一例となります。新システムの導入により、京都新聞社が業務効率化と健全な情報流通を推進しながら、利用者により便利なサービスを提供していくことが期待されます。