博報堂とNTTデータは、共同出資による新会社「HAKUHODO ITTENI」を設立し、4月1日より営業を開始したと発表しました。新会社は、生活者発想に基づくデマンドチェーン革新を目指し、クライアント企業の機動的意思決定を支援します。
HAKUHODO ITTENIが手掛ける主な事業は、コンサルティングサービス、システム構築、データ活用支援の3つです。クライアント企業の経営課題に応じて、COO、CMO、CTOなどのCXO層に最適化されたEnd-to-Endのソリューションを提供します。
同社では、博報堂の強みである生活者理解を基盤としたマーケティング力・クリエイティビティと、NTTデータの先端IT技術・セキュアなシステム構築力を融合させます。これにより、クライアント企業に独自の価値を提供していきます。
HAKUHODO ITTENIの強みとして、博報堂が長年蓄積してきた豊富な生活者データや多面的な生活者研究の活用が挙げられます。これらをもとに、CX・EX・DX戦略の開発からシステム実装まで一貫して行い、クライアント企業の新市場創造に貢献する考えです。
また、事業・顧客データ分析を中心とする事業運用の伴走など、総合的なコンサルティングを提供していきます。博報堂やNTTデータの人材や多様なアセットとの連携により、大規模なプロジェクトやシステム開発にも対応可能です。
新会社の資本金は1億円で、出資比率は博報堂が80%、NTTデータが20%となっています。会社設立日は、2025年2月14日です。代表取締役社長には萩原隆史氏が就任し、取締役副社長には内山尚幸氏が就きました。
HAKUHODO ITTENIは、クライアント企業の市場創造と生産性向上に貢献し、持続可能な成長を目指すとしています。生活者データを活用したリアルタイムの意思決定支援により、企業のデマンドチェーン革新を推進していくことが期待されます。