Predictionは、第三者割当増資により、シリーズAラウンドでの資金調達を実施したことを発表しました。本ラウンドでは新たに三菱HCキャピタルが参加したほか、既存出資者のIDATEN Venturesおよび出向起業スピンアウトキャピタルが出資を継続しています。調達した金額は公開していません。
同社は2022年に設立され、企業のオフィス空間に設置されたサイネージメディア「オフィスビジョン®️」と、サイネージ付き複合機を販売する「複合機.jp」の2事業を展開しています。
「オフィスビジョン」は首都圏の大企業を中心に1,400台以上のサイネージを設置し、月間で175万人のビジネスパーソンにリーチするメディアです。広告主にとっては、平均所得が高く、決裁層から実務層まで幅広いビジネス層に対し、勤務中の文脈に沿った広告接触を実現できます。
一方、「複合機.jp」は新品の複合機にサイネージを搭載し、業界最安保証で提供する国内唯一のモデルです。複合機の導入企業は、コスト削減と自社メディア枠の活用を両立し、設置企業にとってメリットのある構造を実現しています。
同社は調達した資金をもとに、オフィスサイネージメディアの拡大、人材採用、マーケティング強化を進め、オフィスビジョン設置拠点を増設してオフライン広告領域における新しいメディア形態を構築する予定です。
デジタルサイネージ広告市場は急拡大しており、2027年には約1,400億円規模に成長すると見込まれています。また、日本のオフィス向け複合機産業はグローバルシェアの8割以上を占め、国内BtoBインフラの中でも特に大きな産業基盤を持っています。
新型コロナウイルスの影響を経て、多くの企業ではハイブリッドワークから出社回帰の流れが進み、オフィス滞在時間が再び増加してきました。こうした変化の中で、「働く場所」であるオフィスが新しいメディア価値を持つ場として注目されています。
今後、Predictionは特許取得済みの効果測定技術を活用したサイネージの高度化や、広告代理店ネットワークの拡充、「複合機.jp」の販売パートナー拡大などを通じて、オフィス空間を活用した新しい広告エコシステムの構築に取り組んでいく方針です。
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