AnyMind Group株式会社は、全家便利商店股份有限公司(以下「台湾ファミリーマート」)と、リテールメディアエコシステムにおける戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表しました。
台湾ファミリーマートは、台湾全土に4,234店舗を展開するエリアフランチャイザーです。同社が運営するファミリーマートアプリは、現在会員数1,950万人を突破しており、台湾で利用率の高いアプリの1つとなっています。2023年より同社はAnyMind Groupのメディア・モバイルアプリグロースプラットフォーム「AnyManager」を導入しており、今回の提携により、これまでの取り組みをさらに発展させます。
3つの重点領域で協業を推進
今回のパートナーシップでは、以下の3つの領域において協業を進めます。
アプリ収益化と会員エンゲージメント向上では、AnyManagerを活用して広告枠の設計・管理・分析を行うことで、ファミリーマートアプリの収益性と会員エンゲージメントの向上を支援します。
データ活用による購買行動分析では、アプリ利用データと店舗購買データを連携し、フルファネル分析・コンバージョンレポートを提供します。これにより、広告主によるオンラインからオフラインまでの購買行動の可視化を支援します。
オムニチャネル型の顧客体験で購買・再来店を促進では、アプリを起点に顧客接点を横断的に結ぶ「オムニチャネル型の顧客体験」の構築を推進します。「AnyDigital Premium Marketplace」と連携することで、SNS広告やキャンペーンサイト、実店舗、フォローメールなど外部チャネルと連動し、初回接点から購買・再来店までを一貫して支援します。
関係者のコメント
台湾ファミリーマート Director of Marketing Wan-Yang Chen氏は、「私たちは台湾全土に4,300以上の店舗を展開し、会員アプリやデジタルサイネージ、POS端末など多様なタッチポイントを持っており、生活者の日常に近いブランドであると自負しています。2023年からAnyMindと協業し、データを活用して消費者ニーズをより正確に把握することで、購買に直結する広告を効率的に届けられるようになりました。その結果、消費者にとっても広告が快適になり、スムーズに購買へ進めるようになったと実感しています」とコメントしています。
AnyMind Group Managing Director, Greater China Ben Chien氏は、「現在リテールメディアは、世界の広告市場において、急成長している市場の1つです。ファミリーマートのアクティブな会員基盤と、当社がアジア各地で培ったメディア成長支援の知見と技術を組み合わせることで、台湾のリテールメディアエコシステムを牽引できると確信しています。オンラインとオフラインをつなぎ、ブランドと小売業にとって持続的な成長モデルを構築していきます」と述べています。
AnyManagerについて
メディア・モバイルアプリグロースプラットフォーム「AnyManager」は、Webメディア、アプリ、ECサイト向けのオールインワンプラットフォームです。広告収益やサイト分析を行う「Analytics」、広告収益の最大化を実現する「Monetize」、WebブラウザへのPush通知やウェブストーリー形式でコンテンツ配信することにより、エンゲージメントの強化を図る「Growth」の3つのサービスを提供しています。2025年6月末時点で、アジア全域の1,800以上のパブリッシャーにご利用いただいています。
今回の提携により、台湾ファミリーマートが目指す「高付加価値なリテールメディアの実現」と、広告効果・顧客エンゲージメント・ブランドロイヤルティの最大化が期待されます。リテールメディア市場の急成長が続く中、両社の協業は台湾市場におけるデジタルマーケティングの新たなスタンダードを確立する可能性を秘めています。