米国で、ソーシャルメディアが若年層に与える影響をめぐる訴訟が新たな局面を迎えています。カリフォルニア州ロサンゼルス郡の裁判所は10月21日、Meta(メタ)のマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)、Instagram責任者のアダム・モッセリ氏、Snap(スナップ)のエヴァン・シュピーゲルCEOに対し、来年1月に予定される審理への出廷を命じました。
3氏はいずれも、過去に米議会上院の公聴会などで同様のテーマについて証言しており、今回の裁判では「すでに立場を明確にしている」として個別の出廷を回避する姿勢を示していました。
しかし、キャロリン・クール判事は「最高経営責任者の証言は代替できない」と述べ、企業としての責任説明を直接求める判断を下しました。裁判では、各社が10代ユーザーに対する有害影響を把握しながら十分な対策を取らなかった可能性が焦点となります。

