Netflixがワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収を検討 ソニーは参戦を否定、メディア再編の行方は

・NetflixはWBDのスタジオとストリーミング事業の買収を検討中である
・WBDは複数の企業から買収提案を受けており、売却の可能性もある
・ソニーはWBD買収に関心を示さず、自社の強化戦略を優先している

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Netflixがワーナー・ブラザース・ディスカバリー買収を検討 ソニーは参戦を否定、メディア再編の行方は

米動画配信大手Netflixが、ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(以下WBD)のスタジオおよびストリーミング事業の買収を検討していることが分かりました。ロイター通信が10月30日(現地時間)に報じたもので、Netflixは投資銀行Moelis & Co.をアドバイザーに起用し、WBDが用意した財務情報のデータルームへのアクセスを得たといいます。

WBDは映画・テレビスタジオ「ワーナー・ブラザース」と、配信サービス「HBO Max(現Max)」を中核に、ディスカバリーチャンネル、CNNやTNTなどのケーブルネットワークを抱える総合メディア企業です。2025年10月下旬、同社は複数の企業から予期せぬ買収提案を受けたことを公表し、取締役会が「事業分割または売却を含む戦略的選択肢」を検討中であると明らかにしていました。

同社はディスカバリーネットワークがAT&T傘下にあったワーナーメディアを買収した会社ですが、巨額の負債を抱え経営面で課題を抱えていました。同社は事業分割を進めていましたが、スカイダンスがパラマントを買収した、パラマウント・スカイダンスが買収提案を行っていました。

Netflixが狙うのは「スタジオ+ストリーミング」


《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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