燃え尽きずに成果を出す、混迷するメディア業界で問われる心理的レジリエンス

・メディア業界では従業員の心理的負荷に配慮し、認知状態を安定させることが重要
・ストレス管理や自己決定理論を活用し、個人と組織のパフォーマンス向上を促す必要がある
・人的資本への投資は戦略の一部として位置づけ、心理的安全性やつながりの再設計が鍵

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燃え尽きずに成果を出す、混迷するメディア業界で問われる心理的レジリエンス
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メディア業界で働く個人に、これまで以上に高いパフォーマンスが求められています。AI活用の急拡大、注意喚起の競争激化、収益モデルの変化、そして組織の再編。こうした環境変化の中で、戦略やテクノロジーの議論は活発である一方、実際にそれを担う「人」の状態に目が向けられる機会は多くありません。

このギャップに焦点を当てたのが、FIPPが開催した最新イベン氏です。登壇したのは、元ジャーナリストで現在はパフォーマンス心理学者として活動するCharlotte Ricca氏です。同氏は、変化の激しいメディア環境において、いかに高い成果を出し続けながら燃え尽きを避けるかをテーマに講演しました。

Ricca氏は講演冒頭で、メディア業界では組織戦略や構造の議論が先行し、個々人の認知状態や心理的負荷が十分に語られていないと指摘します。ストレスが高まると脳は反応優位の状態に入り、判断力を司る前頭前野の働きが低下します。その結果、恐怖や不安に基づく意思決定が増え、重要な局面ほど冷静さを欠きやすくなると説明しました。


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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