アドビは2026年6月17日(米国時間)、企業がAIプラットフォーム上で自社ブランドの可視性を高めるための新ソリューション「Adobe Brand Visibility」を発表しました。本ソリューションは、顧客ライフサイクル全体を管理するエージェント型AIシステム「Adobe CX Enterprise」の一部として提供されます。
Adobe Brand Visibilityは、SemrushのAI可視性インテリジェンスとアドビのエージェント型コンテンツ最適化機能を組み合わせた初の統合型ソリューションです。生成エンジン最適化(GEO)のための包括的な仕組みとして位置づけられています。
アドビの調査によると、2024年10月から2026年5月にかけて、米国小売サイトへのAIトラフィックは1,324%急増しました。旅行業界では同期間に2,215%の増加を記録しています。AIチャットサービスやブラウザーを通じた製品発見が拡大していることが背景にあります。
本ソリューションでは、実際の利用に基づく約3億件のAI検索プロンプトを収録した世界最大規模のグローバルデータベースを活用できます。ChatGPT、Google AIモード、Microsoft Copilot、Perplexity AIといった主要プラットフォーム上で、自社ブランドがどのように表示されているかを可視化します。
主な機能として、Semrushのデータを活用した可視性インサイト、プロンプト戦略の立案、競合ブランドとの比較分析、AIエージェントによる自動最適化が含まれます。SEOインテリジェンスの面では、Semrushが17年以上にわたり蓄積した285億件のキーワードと43兆件のバックリンクデータを活用し、検索とAIの両チャネルにおける機会損失を解消します。
AIエージェントは優先度の高い改善提案を提示し、承認後に数分でエッジ上の最適化を実行可能です。すべての最適化は予約実績や売上などの測定可能なビジネス成果に結びつけて評価できます。
アドビの顧客体験オーケストレーション事業部門担当プレジデントのアニール・チャクラヴァーシー氏は、Semrushの買収完了後に機能統合を迅速に進めており、初期の顧客からの需要は予想を上回っていると述べています。
Adobe Brand Visibilityは、スタンドアロンアプリケーションとして、またはAdobe Experience Managerとのネイティブ統合として利用可能です。web体験やキャンペーンコンテンツからデジタルアセット、コマースカタログまで、ブランドのコンテンツ基盤全体を人間とAIの双方に最適化できる設計となっています。

