電通デジタルは、AI時代における企業のウェブサイト、アプリ、AIエージェントなどのオウンドメディアを対象に、戦略策定から構築までを一気通貫で支援する新サービス「次世代オウンドメディア戦略・構築支援」の提供を開始しました。
背景にあるのは、生成AIや検索エンジンのAI要約機能の普及です。生活者の情報収集がウェブページを経由しない形へ変化しており、オウンドメディアには従来の役割に加え、AIが参照する「データソース」としての機能や、ユーザーを最終コンバージョンまで導く「伴走役」としての機能が求められるようになっています。
GEO(生成エンジン最適化)やAIエージェントなどの個別施策に着手する企業は増えているものの、全体を俯瞰した統合戦略の策定にまでは至っていないケースが少なくないと同社は指摘しています。各施策の役割を整理し、オウンドメディア全体を見直す統合的な取り組みが不可欠になっているとの認識が、今回のサービス設計の起点です。

独自フレームワーク「6つの主要論点」で戦略を構造化
本サービスは、電通デジタル独自の「AI接点におけるトリプルメディアの再整理」という考え方に基づいています。これからの企業ウェブサイトは「人」と「AI」の双方に向けたメディアへと進化する必要があるとし、AI時代に対応するために不可欠な「6つの主要論点」を軸にアプローチを展開します。
「価値を届ける」領域には4つの論点が置かれています。第1にオウンドメディア戦略として、AI検索や生成AI、アプリ、有人接点など多様な顧客接点の中でオウンドメディアの役割を再定義し、誰にどんな価値をどう届けるかを明確にします。第2にコンテンツアセット設計として、整備すべき公式情報や新規開発すべき情報を特定し、コンテンツを記事単体ではなく再利用・検索しやすい形で構造化します。人とAIの双方が使える知識資産として整える発想です。
第3に体験・機能の設計では、顧客の状況に応じた体験を構築し、AIが情報探索・比較・提案を支援しつつ、必要に応じて有人接点へつなぐ導線を整えます。第4にコンテンツ創成・運用では、顧客接点からのデータ収集、ニーズ分析、制作、複数チャネル配信、フィードバック回収のサイクルを回し、AIを活用しながらコンテンツを作り続ける体制を構築します。
「仕組みを支える」領域には2つの論点があります。AIガバナンスでは、正確性、鮮度、権利、ブランド適合性などを継続的に管理し、公開後の更新や再利用も含めてコンテンツの信頼性を担保します。システム基盤では、CMS、DAM、CDP、AI基盤などを連携させ、各チャネルやAIが同じ情報を安全に参照・活用できる環境を整えます。これら6つの論点は有機的に関連しており、個別最適に陥らず全体を横断的に捉えた統合戦略を導き出せる点が特徴だとしています。
3領域での総合対応とセミナー開催
戦略策定を踏まえた具体的な支援は3つの領域で展開されます。1つ目は、企業の課題に応じたあるべき姿の定義から運用体制の構築までの伴走支援です。2つ目は、生成AI検索やAIエージェントに自社情報が正しく認識・参照されやすくするためのGEOコンサルティング。3つ目は、ユーザーをコンバージョンへ導く独自AIエージェントの企画・構築です。
サービス開始に合わせて、セミナー「CX Shift Session 2026 Vol.1 AI時代の顧客行動にどう備える?『次世代オウンドメディア』のあるべき姿とは」を7月28日16時から17時30分に開催する予定です。



