ANYCOLORは9月9日、2027年4月期第1四半期(2026年5月~7月)の決算を発表しました。売上高は166億2000万円で前年同期比5.4%増となった一方、営業利益は63億9000万円で同8.8%減、四半期純利益は43億6500万円で同10.6%減となりました。通期業績予想については、2026年6月10日発表分からの変更はなく、売上高560億~600億円、営業利益180億~200億円のレンジで開示を継続しています。詳細は決算説明資料および決算短信に記載されています。
同社はVTuberグループ「にじさんじ」の運営を主軸に、ライブストリーミング、コマース、イベント、プロモーションの4領域で事業を展開しています。「にじさんじ」および「NIJISANJI EN」所属のVTuber数は181人となり、前年同四半期比で16名増加しました。会員IDとなる「ANYCOLOR ID」も210万6000IDに達し、同19.3%増と拡大が続いています。

領域別の状況
売上構成の中心を占めるコマース領域は114億1300万円を計上し、見通しの108億円を上回りました。周年施策や季節性施策などの大型企画は想定通りに着地した一方、音楽CDが当初想定を大きく上振れたことが全体の押し上げに寄与しています。

イベント領域は17億700万円で、見通しの14億円を上回る結果となりました。第1四半期には「にじさんじフェス2026」に加え、複数のVTuberソロ公演を開催し、いずれも想定を上回る反響があったとしています。

ライブストリーミング領域は14億4400万円で、見通しの14億円をやや上回りました。メンバーシップは安定して推移し、スーパーチャット収益も前四半期から横ばいを維持しています。広告収益は季節性の影響で前四半期比では減少したものの、YouTubeの視聴時間は堅調で、「にじさんじ甲子園」関連の配信やゲーム企画への参加が視聴時間の押し上げに貢献したとしています。

プロモーション領域は20億5200万円で、見通しの20億円とほぼ同水準の着地となりました。7月にいくつかの案件で実施延期などの事態が生じたものの、売上高への影響は限定的との見方を示しています。
増益率低下の要因
売上高が伸長する一方で営業利益率は38.5%となり、前年同期の44.4%から6.0ポイント低下しました。売上原価が77億6700万円から91億4500万円に増加したことが主因で、事業拡大に伴うコスト増が利益率を圧迫した構図がうかがえます。財政状態については、売掛金が29億4200万円増加したことなどから流動資産は微増となり、自己資本比率は78.5%を維持しています。






