グーグル、検索などでオリジナルのストーリーを優遇するようにアップデート

グーグルは12日、検索をアップデートし、オリジナルのストーリーをより強調するように変更を加えたと述べました。 グーグル検索、グーグルニュース、あるいはディスカバーなどで実装手法は異なるようですが、いずれにしても、特定のストーリーを最初に伝えてニュースの…

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グーグル、検索などでオリジナルのストーリーを優遇するようにアップデート

グーグルは12日、検索をアップデートし、オリジナルのストーリーをより強調するように変更を加えたと述べました。

グーグル検索、グーグルニュース、あるいはディスカバーなどで実装手法は異なるようですが、いずれにしても、特定のストーリーを最初に伝えてニュースのきっかけとなった記事を重視するということです。

報道機関やジャーナリストの調査報道をきっかけに、様々な後追い記事が出てくる、というようなケースで、「従来であれば最新、もしくは最も包括的な記事が上位に来ていたが、きっかけを作った元の記事も重視するようになる」とグーグルのニュース担当副社長のRichard Gingras氏はGENのインタビューで話しています。

同氏はこのアルゴリズムについて、どんどん進行していくニュースをグーグルが理解し、それぞれの記事がどのような位置づけのものか知る事がベースになっていると述べていますが、「絶え間ないアップデートを行っていて、かつアルゴリズムのハックを防ぐため」として詳細は明らかにしないとしています。

また、発表によればグーグルでは約1万人の人の目によって検索結果が適切なものを返しているかという検証を行っているそうですが、その評価ガイドラインでも該当するメディアの評判、「ジャーナリズムの賞、例えばピュリッツァー賞を獲得していたり、長年の調査報道の歴史は評価される」という形に変更したということです。

デジタルメディアでは得られる収益が伝統的なメディアと比べて少なく、調査報道が成立しなくなり、ジャーナリズムの危機となっているという強い懸念があります。グーグルの措置はこうした声に答える一つの回答ではないかと考えられます。

《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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