ベクトル通期予想を下方修正、メディア事業を再度減損・・・次期予想はレンジで開示

PR最大手のベクトルは、2020年2月期(2019年3月1日~2020年2月29日)の業績予想を修正し、当期純利益が3億1500万円の赤字になると発表しました。売上、営業・経常利益ともに前記を大きく上回っていますが、買収事業ののれんを減損することによるものです。 HR事業の株式会…

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PR最大手のベクトルは、2020年2月期(2019年3月1日~2020年2月29日)の業績予想を修正し、当期純利益が3億1500万円の赤字になると発表しました。売上、営業・経常利益ともに前記を大きく上回っていますが、買収事業ののれんを減損することによるものです。

HR事業の株式会社あしたのチームで、単体では営業利益を計上しているものの、のれん償却後では損失となっているほか、新型コロナウイルスの影響などを保守的に見積もり、のれんの一部の5億7000万円を減損処理します。

また、メディア事業では第3四半期までに計上した減損に加えて、新たに4億1700万円を減損。この処理で、期首に9億0300万円あったのれんは全て償却が終わることになります。

その他、PR事業でも減損があり、固定資産に関わる減損とあわせて、16億0100万円を計上するとしています。これは今期の純利益にヒットしますが、これにより来期ののれん償却額は4億5000万円減少し、来期のプラス要因となります。

事業セグメント別ののれん残高等

今期の見通しは、新型コロナウイルスの影響が早期に収束し、顧客企業のマーケティングニーズが回復したと過程した場合を上限に、顧客企業のマーケティングニーズの低迷が長期化した場合を下限としたレンジで開示しています。どちらも、上期は影響が大きく、下期にかけて回復するという見立てのようです。また、ダイレクトマーケティング事業で期初から積極的な広告投下を行い、後半にかけて売上が拡大するという想定もあるとのこと。


なおベクトルは20日に通期決算を発表予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で多くの顧客企業が在宅勤務となったことから、連結子会社の一部で監査手続の残高確認書の回収に遅れが生じ、決算業務に遅延が生じたことから、22日に延期するとしています。

《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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