フェイスブックがMessengerとInstagramのチャット機能を統合…ユーザー利便性よりも訴訟逃れの戦術?

フェイスブック社は、Facebook MessengerとInstagramのダイレクトメッセージングサービスを1つのシステムに統合することを発表しました。統合により、両プラットフォーム間でのメッセージの共有が可能になります。

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本記事はThe Conversationに掲載された、オーストリアのCurtin UniversityのTama Leaver教授による記事「Facebook is merging Messenger and Instagram chat features. It’s for Zuckerberg’s benefit, notyours」をCreative Commonsのライセンスおよび執筆者の翻訳許諾の下、掲載するものです。

フェイスブック社は、Facebook MessengerとInstagramのダイレクトメッセージングサービスを1つのシステムに統合することを発表しました。

統合により、両プラットフォーム間でのメッセージの共有が可能になります。また、ビデオ通話など他の機能も両プラットフォームを跨いでの使用が可能になります。また、現在各国で導入が開始されていますが、オーストラリアではまだ導入されていません。

Facebookのマーク-ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、昨年3月にMessengerとInstagramのダイレクトメッセージとWhatsAppの機能を統合する計画を発表しました。

この計画の核心は、メッセージング「エコシステム」全体でエンドツーエンドの暗号化を実現することです.

一般的に、この取り組みは、同社が関与した一連の不祥事に対するプライバシーへの新たな取り組みの一部と見なされています。一連の不祥事の中で最も注目されるべき部分は、同社のデータ保護の質の低さです。同社は政治コンサルティング会社ケンブリッジ・アナリティカ社により8,700万人のアカウントデータを盗み出され、それらのデータは2016年アメリカ大統領選挙前に行われた政治的広告の公開に悪用されました。

発表された統合の計画に関して、Instagramのアダム・モセリCEOとMessengerのスタン・チュドノフスキー副社長は次のように述べています

… 3人に1人がある会話のスレッドがどこにあるのか把握するのが難しいと感じているというデータがあります。今回のアップデートにより、友達や家族と連絡する際にどのアプリを使用するか考えず自然に交流を続けることが可能になるでしょう。

こうした同社のサービス機能の統合は、実際には将来独占禁止法の訴訟が起こされる前にアプリを不可分にしたいという思惑が隠されていると考えられています。

Facebookと共に


《The Conversation》

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