CMS(Conetnt Management System)はウェブサイトを更新するためのプラットフォームです。継続的な情報発信をしていくメディアにとってもCMSは欠かせない存在で、競争優位にも繋がる重要な存在です。
ライブ番組「Media Innovation Live」にて「米国メディアを支えるCMSの動向」と題して、コンテンツジャパン代表の堀鉄彦氏が、ワシントン・ポストのArc Publishingの総合プラットフォームへの進化などについて解説しました。(聞き手、メディアインキュベート浜崎代表)
会員の方にはライブ番組の主な内容をテキストでもお届けします。(動画の内容をそのまま書き起こしたものではありません)

CMSが総合プラットフォームに
堀: 自社が作ったCMSを他のメディアや広告主に提供するなど、大手メディアがCMSを戦略的に使うという話が続々と出てきています。それも単なるCMSではなく、プランニングツールやサブスクリプションシステム、カスタマーデータプラットフォーム(CDP)、広告配信ネットワークなどさまざまな機能が融合されていて、総合メディアプラットフォームと呼んでもいいものだと思います。メディアビジネスを強化するためには、こういったCMSが欠かせないし、自社で開発している点も面白いと思いました。
メディア発のCMSサービスとして、事業規模が最も大きくなっているのは、ワシントン・ポストの「Arc Publishing」だとおもいいます。Washington Postが米国では「メディアビジネスのAWSを目指しているという噂も広がっていて、そいってもおかしくないぐらい多機能で、メディアでの採用も非常に多くなっています。
───なぜ、各社はCMSに力を入れているのでしょうか?