社会的に重要な報道でもペイウォールを設置すべきか?・・・野球選手のDV報道を有料公開で賛否の声

現地時間6月30日、米スポーツメディアThe Athleticは、メジャーリーグ ロサンゼルス・ドジャースの投手Trevor Bauer氏による女性への性的暴行事件についての詳細なレポートを含む記事を会員限定記事として掲載したところ、ソーシャルメディア上で「公共サービスとして無料公開すべきだ」との批判が複数寄せられました。別のスポーツメディアAwful Announcingが報じています。

あるユーザーは「無料で公開すべきだ。非常に重要な内容である」と反応している

The Athleticは、有料サブスクリプション制を採用しているウェブメディアで、月の購読料は7.99ドル(約885円)です。

この記事に関して多くの意見が寄せられているのは、これが女性に対するDV事件であり、社会的意義の大きい記事だからでしょう。「家庭内暴力の記事で利益を得ようとするべきではない」という主張です。

[MMS_Paywall]

広告モデルによる無料記事ではなく、ペイウォールを設置することによる有料制のスタイルは、近年多くのデジタルメディアが採用しており、ジャーナリズムに対して読者がお金を払うとい考えは以前より一般的になっているといえます。The Athleticへの上記のような批判に対しても、「このようなニュースを明らかにしてくれるような質の高いジャーナリズムは(お金を払って)支援する必要がある」というような反論が寄せられています。

この件を報じたAwful Announcingも、「(この事件を報じた)Ghiroli氏やStrang氏のような記者や、The Athleticのために働く多くの人々は、自分の仕事に対して報酬を得る必要があり、またそれに値します。また、そのような報道を可能にするリソースにも資金が必要です。それにはお金が必要です。」としています。

The Athleticは同記事の公開直後に無料で閲覧できるショートバージョンを公開しているものの、ツイッターでは、記事をスクロールする動画をアップしたり、記事の内容をGoogle Driveにアップしたりと、同メディアへのリスペクトを欠いたユーザーも現れているのが現実です。

有料メディアが新型コロナウィルスに関連する記事のみ無料で公開するなど、社会にとっての重要性を鑑みてメディアが自主的に無料公開する例もあります。今回、The Athleticは無料バージョンを同時に公開するという手段を取りました。

この一件は、主流になりつつあるメディアの有料サブスクリプションの在り方や、ジャーナリズムに対する読者の態度についてスポットライトを当てるものとなりました。みなさんはどうお考えでし

2,779ファンいいね
226フォロワーフォロー
2,464フォロワーフォロー

【12月6日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

デジタルメディアの生き残りを賭けた戦略の中で世界的に注目を集めているサブスクリプション。月額の有料購読をしてもらい、会員IDを軸に読者との長期的な関係を構築。ウェブのコンテンツだけでなく、ポッドキャストやニュースレター、オンライン/オフラインのイベント事業などメディアの立体的なビジネスモデルをサブスクリプションを中核に組み立てていく流れもあります。

最新ニュース

アドテック東京とオリコム、ジェンダーバイアスの測定基準「GEM®」を日本でスタート

アドテック東京等のマーケティングの国際カンファレ...

「radiko」アプリが全面リニューアル

株式会社radikoは、いつでも、どこでも、無料...

アイティメディアの3Q業績、リードジェンと広告ともに好調で増収増益

アイティメディア株式会社が31日に発表した202...

関連記事