【メディア企業徹底考察 #21】アイティメディアの業績好調にみる、BtoBメディアビジネスの可能性

「ねとらぼ」を運営するアイティメディア株式会社が売上高、営業利益ともに過去最高を更新する快進撃を続けています。2021年3月期の売上高は前期比30.6%増の68億9,100万円、営業利益は同72.5%増の20億2,200万円となりました。2022年3月期の売上高は10.0%増の75億8,000万…

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ねとらぼ」を運営するアイティメディア株式会社が売上高、営業利益ともに過去最高を更新する快進撃を続けています。2021年3月期の売上高は前期比30.6%増の68億9,100万円、営業利益は同72.5%増の20億2,200万円となりました。2022年3月期の売上高は10.0%増の75億8,000万円、営業利益は17.7%増の23億8,000億円を予想しており、過去最高を更に塗り替えようとしています。

■アイティメディア業績推移(単位:百万円)

決算短信より筆者作成

2021年3月期の営業利益率は29.3%にも達しています。2018年3月期と比較すると1.8倍。2022年3月期は営業利益率が31.4%にもなる見込みです。「価格.com」や「食べログ」を運営するカカクコムは2022年3月期の営業利益率を40.0%と予想しています。アイティメディアは、高利益体質で知られるカカクコムの水準に確実に近づいています。

運用するすべてのメディアのPV合算値は、2020年3月期の月間3億9,500万から 2021年3月期は月間4億5,000万まで13.9%増加しました。アイティメディアは2021年2月に「ITmedia DX」を開設するなど、トレンドに合わせたメディアを素早く立ち上げ、自然検索や提携メディア経由の流入を促して広告獲得に繋げることを得意としています。企業のデジタル化を背景としたWebメディアの広告需要の増加と、巣ごもりによる一般ユーザーのメディアへの流入増が重なり、アイティメディアに恩恵がもたらされたことは間違いありません。

しかし、注目すべきは2005年に立ち上げたリードジェン事業です。リードジェンはクライアント企業に代わって見込み客を獲得するというもの。アイティメディアはメディアの活用からデジタルイベントの開催まで、リード獲得の手法を変化させています。この記事では、このリードジェン事業を中心にアイティメディアの強さに迫ります。

営業利益率が10%改善したリードジェン


《不破聡》

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