USAトゥデイ、スポーツの有料サブスクメディアをスタート・・・全国のネットワークを活用、スポーツベッティングも

NFLの2021シーズン開幕直前の9月6日(米国現地時間)、米大手日刊紙USAトゥデイ(USA Today)を運営するガネットは、新メディア「USAトゥデイ スポーツプラス(USA Today Sports+)」を発表しました。このメディアは有料サブスクリプション制で、通常料金は月額4.99ドル、年額39.99ドルです。

3か月無料で利用できるほか、12か月間はセール価格で提供される

USAトゥデイ スポーツプラスでは、アメフトやバスケットボール、野球などを中心としたスポーツに関する報道や試合結果・分析だけでなく、レポーターやコラムニストとのライブグループチャット、AR技術を使った体験など、ユニークなインタラクティブ機能を提供されます。

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デスクトップ版・モバイル版・アプリ版が用意されており、記事を音声で聞くことができるほか、NFLのインサイダー(内部情報に詳しい人物)によるポッドキャストなどが利用可能とのことです。ガネットが7月に独占契約を結んだティピコが提供するスポーツベッティングのオッズ情報なども、このメディアに掲載されるようです。

対象としている市場は、アリゾナ、シンシナティ、クリーブランド、インディアナ、ミシガン、テネシー、ウィスコンシンの7つの地域です。ウェブサイトを見てみると、トップページ上部には州ごとに分けられたカテゴリがあり、USAトゥデイが各地域に張り巡らせているネットワークを活かし、ローカルニュースに焦点を当てていることが分かります。

また、特定のチームを「フォロー」することで、興味のあるニュースのみを閲覧できる機能もあります。

ホーム画面上部には、各地域ごとのカテゴリーが並んでいる

ガネットは、「スポーツプラス」の立ち上げに合わせ、ベテラン女性記者 Josina Anderson氏をシニアNFLインサイダーとして採用したことを発表しています。

同社の会長兼CEOであるMichael Reed氏は声明の中で、以下のように述べています。

「ガネットはスポーツに大きく賭けています。我々は、5300万人以上のスポーツファンにリーチし、500人以上の専属スポーツジャーナリストの大規模なネットワークを活用することで、他の追随を許さないアクセスとローカルな視点を提供することができます。」

「ティピコとの戦略的契約、当社の素晴らしいスポーツ・ジャーナリズム、USAトゥデイネットワークのフットプリントにより、スポーツプラスは既存の購読者層と新たな読者を惹きつけ、ファンが熱狂できるような独自のコンテンツ、体験、商品を提供していき

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【12月6日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

デジタルメディアの生き残りを賭けた戦略の中で世界的に注目を集めているサブスクリプション。月額の有料購読をしてもらい、会員IDを軸に読者との長期的な関係を構築。ウェブのコンテンツだけでなく、ポッドキャストやニュースレター、オンライン/オフラインのイベント事業などメディアの立体的なビジネスモデルをサブスクリプションを中核に組み立てていく流れもあります。

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