メルカリ出身者が挑むニュースレター・・・企業、研究分野にも取り組み広げる「Medy」

利用者が自分専用のメディアを持ち、ニュースレター形式で情報発信できる「Medy(メディ)」。発信者と読者がメールアドレスで直接繋がることで見逃しや炎上などの問題を解決し、興味や熱量を高めながら発信拡大、収益化へとつなげていくことを目指すサービスです。 202…

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メルカリ出身者が挑むニュースレター・・・企業、研究分野にも取り組み広げる「Medy」
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利用者が自分専用のメディアを持ち、ニュースレター形式で情報発信できる「Medy(メディ)」。発信者と読者がメールアドレスで直接繋がることで見逃しや炎上などの問題を解決し、興味や熱量を高めながら発信拡大、収益化へとつなげていくことを目指すサービスです。

2021年9月に正式リリースされた後、予想以上の問い合わせや反響があったという同サービスですが、利用者からはどのような声が上がり、良い事例は生まれて生きているのか。企業はニュースレターに何を求め、Medyはどのようにソリューションを提供していくのか、運営している株式会社Spectraの浅香直紀代表取締役に話を聞きました。

浅香直紀
株式会社Spectra 代表取締役
ウェブサービスを展開するTechhouseを経て、2015年にメルカリに入社。メルカリのプロダクトマネージャーや、子会社ソウゾウの立ち上げに従事。2018年にSpectraを創業。クリエイターの支援をテーマに様々なサービス開発に取り組んでいる。

クリエイターの持続可能な活動のために、効果的な発信手段を

―――浅香さんのご来歴と、起業された背景についてお聞かせください。

2015年にメルカリに入社し、機能開発やプロモーションを担当したのち、株式会社ソウゾウでプロダクト開発に従事しました。当時からプロダクト開発を中心に、個人が遊休資産を活用してキャッシュフローを作れる場や、クリエイターがインターネットを通じて活躍するための場づくりを一貫して手がけています。私自身、バンド活動をしていた経験があったことからこの領域に興味を持ちました。

今はSNSが普及し個人のコンテンツ発信の可能性も広がりましたが、コンテンツだけ作っていても認知が広がるわけではありませんし、活動を継続していく難しさもあります。音楽やコンテンツ分野からIT業界に来たからこそ、システムやテクノロジー側の支援をしたいという思いから、2018年に株式会社Spectraを創業しました。

―――ニュースレター「Medy」を立ち上げられたきっかけは何だったのでしょうか。

コンテンツ発信においては、発信者はうまく届けられず、受信者は見つけづらいという両者の課題を感じていました。ライブひとつとっても開催日やチケット発売日などの情報が断片的にしか拾えず、お互いの機会損失になるだけでなく、反応や熱量も可視化しづらいという問題もあり、過去には音楽に特化したサービスも提供していました。

ニュースレター以前にも、同じような機能を持つものとしてブログとメルマガを組み合わせたり、WordPressのプラグインで機能を付加したり、企業の採用広報でいうとHubSpotを利用したりという手法はありました。しかしコストが高くITリテラシーも必要になる部分があり、個人法人を問わず、発信者が共通の課題を抱えていることを感じていました。

また、個人発信者とプラットフォームの関係性にも変化が出てきていると思います。発信者はプラットフォームを利用することで、不特定多数にコンテンツを届ける事ができていましたが、インフルエンサーが出てくると、その人の集客力でプラットフォームの広告収益が伸びるという構図が見えてきました。プラットフォームから恩恵を受けていたのではなく、実際は消費されていたという現実があり、独立した発信場所の必要性も感じていました。

先日正式オープンしたばかりのMedy

―――プラットフォームの力が強すぎるという課題はありますね。

その通りです。プラットフォームSNSはそのサービスアカウント上で繋がっていて、ひとつの場所だけで完結する事を目指します。また、どうしても発信者はSNSの中でワンオブゼムになってしまうので、ユーザーと深く繋がりたい発信者にとっては、むしろ可能性を阻んでいるところもあると思います。

発信者と読者、読者同士のコンテンツを通じたつながりを提供


《小田恵》

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小田恵

小田恵

フリーランス編集者/ライター。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン科卒業後、デザイナーとして広告代理店に勤務したのち、編集プロダクション、駐在員および帯同家族向けの情報誌を発行する海外メディアに編集者として勤務。現在は中小企業経営者や女性自立支援団体へのインタビューを手がけながら、企業の新サービス提供のためのコンテンツ視覚化の手引きもなども行う。

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