Spotify、新たに33の市場でポッドキャストの有料サブスクを提供開始・・・ただし日本は含まれず

音楽ストリーミングサービスを提供するSpotifyは、現地時間17日、今年8月から米国限定で提供を開始していたポッドキャストの有料サブスクリプションサービスをグローバルに拡大することを発表しました。新たに33の市場で同機能が利用可能となります。

Spotifyのポッドキャスト有料サブスクリプションは、ポッドキャスト制作ツール「Anchor」を利用して制作した番組を「購読者限定」でSpotifyへ直接、またはRSSフィードに共有することでSpotify以外のプラットフォームへ公開できる機能です。

プラットフォームに縛られない配信が可能(Spotifyの発表より)

クリエイターは、20種類に及ぶ柔軟な価格設定ができるほか、購読者のメールアドレスリストをダウンロードし、メッセージを送ってコミュニティのエンゲージメントを高めたり、限定特典を提供したりといった活用ができます。

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米国でのテストのフィードバックを基に柔軟な価格設定が可能に(Spotifyの発表より)

クリエイターは、2023年に手数料(収益の5%)が導入されるまではサブスクリプション収益の100%(決済手数料を除く)を受け取ることができます。なお、最大のライバルサービスである「Apple Podcasts Subscription」は、今年5月から世界170の国と地域でスタートしていますが、1年目に収益の30%、2年目以降は15%を徴収されます。Spotifyは、手数料の安さを武器にシェアを拡大していく戦略です。

今年4月に米国でテストを開始し、8月には米国内の全てのクリエイターが利用可能となっていました。そして今回、Spotifyは、ヨーロッパ、アジア地域を中心に新たに29の市場を追加。来週にはカナダなど4つの市場で提供を開始します。Spotifyは、米国外のクリエイターだけでなく、既に同機能を利用している米国のクリエイターにとっても、国外のリスナーを獲得できるチャンスであると説明しています。なお、日本は提供地域に含まれていません。

Spotifyは、ポッドキャストを重要な分野と見なし、投資を続けています。10月には、クリエイターとリスナーがより多くのコミュニケーションを取ることができるQ&A・投票機能や、映像付きポッドキャストの提供を開始。ユーザー数も着実に伸ばしており、2021年第3四半期(7-9月)の決算発表では、「米国で最も利用されているポッドキャストプラットフォームとなった」と説明しました。

楽曲だけでなく、ポッドキャストやオーディオブックまでサービスを展開し始めたSpotifyは、世界的に拡大する音声コンテンツ市場でますます存在感を増して

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【12月6日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

デジタルメディアの生き残りを賭けた戦略の中で世界的に注目を集めているサブスクリプション。月額の有料購読をしてもらい、会員IDを軸に読者との長期的な関係を構築。ウェブのコンテンツだけでなく、ポッドキャストやニュースレター、オンライン/オフラインのイベント事業などメディアの立体的なビジネスモデルをサブスクリプションを中核に組み立てていく流れもあります。

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