グーグルのプライバシーサンドボックス、第三者による監視を約束・・・英競争当局の調査を受け

11月25日、グーグルは同社が提供予定のプライバシーサンドボックスについて、運用方法やユーザーデータの取り扱い方法を定めるコミットメント(公約)の改訂を発表しました。

プライバシーサンドボックスは、廃止を予定しているサードパーティーCookieの代替案として導入が進められてきました。同社が提案するコミットメントは、6月に英国の競争・市場庁(CMA)主導の「パブリックコンサルテーション」を受けており、そのフィードバックをもとに改訂された形です。

プライバシーサンドボックスへの懸念

グーグルが「Chrome」ブラウザにおけるサードパーティーCookieの廃止を発表して以来、同社はその代替案としてプライバシーサンドボックスを提案してきました。しかし英国の競争・市場庁(CMA)は、この対応について「競合他社のデジタル広告を抑制する可能性がある」とし、調査を行うことになりました。これを受け、6月に同社は、開発・導入方法やユーザーデータの取り扱い方法に関するコミットメントを発表。CMA主導の「パブリックコンサルテーション」が開始されました。

今回グーグルは、この「パブリックコンサルテーション」によるフィードバックをもとに、コミットメントの一部を改訂することを発表。より透明性が高く、競争上の公平性が保たれた運用が行われるよう、複数の改定案を示しています。同社は改訂したコミットメントについての同意をCMAへ求めており、英国データ保護機関(ICO)へも同様にフィードバックを求めています。

フィードバックに対する改訂内容

グーグルの発表によれば、改訂には以下の内容が含まれます。

運用状況のモニタリング

グーグルは、コンプライアンスを遵守していることを客観的に証明するために、独立した第三者によってモニタリングを行う

より広範なテストの実施

グーグルはCMAに対して、「サードパーティーCookieの代替」という視点だけではない、より広範なテストを行う。また同時に、プライバシーサンドボックスへのフィードバックを得るためにより透明性の高いプロセスを設ける

ユーザーデータ利用範囲の明確化

グーグルは、同社と無関係なウェブサイトの広告マーケティングのために、同社のファーストパーティーデータでユーザーを追跡しないことをコミットメント上で明確にする。また、Chromeの履歴や分析データを使って同様の追跡をグーグルもしくは無関係のウェブサイトで行わないことをコミットメント上で規定する

全ての改訂内容についてはCMAの発表ページより参照することができます。

改訂されたコミットメントの精査

グーグルは、今回提案した改訂内容についてCMAと合意できた場合、改訂をグローバルに適用すると述べています。CMA側については、2021年12月17日の午後5時までに改訂されたコミットメントの協議を行うと述べています。また、今回のコミットメントの内容について意見がある場合、CMAの担当者へメールで伝えることもできるようです。

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