米大手出版社、ペンギン・ランダムハウスとサイモン&シュスターの合併は業界の多様性欠如、作家の不利益につながると司法省が提訴

米司法省は、米国のビッグファイブと呼ばれる大手出版社・ペンギン・ランダムハウス社とサイモン・シュースター社の合併について反トラスト法に抵触する疑いがあるとして、提訴しました(NYT報道)。 司法省は、競合する両者の買収は、同じ本の最終入札者である可能性もあ…

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<p>米司法省 (Photo by Drew Angerer/Getty Images)</p>


米司法省は、米国のビッグファイブと呼ばれる大手出版社・ペンギン・ランダムハウス社とサイモン・シュースター社の合併について反トラスト法に抵触する疑いがあるとして提訴しました(NYT報道)。

司法省は、競合する両者の買収は、同じ本の最終入札者である可能性もあった2つの大手出版社が合併することになり、著者の不利益に(独占禁止法)つながると主張しています。

司法省の試算によると、もし、ペンギン社とサイモン&シュスター社が合併すると、この市場の約49%を支配することになり、著者への支払いは4%から11%減少する可能性があるということです。司法省の経済専門家は、作家の前金が平均10万ドル削減される証言しています。


《前田邦宏》

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前田邦宏

メディアイノベーション見習いスタッフ。海外調査の最新動向を担当。分野を問わず、調べ物が好き。

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