顧客の気が変わるのを引き留めるには?・・・成功するサブスクリプションとは?(3)

サブスクリプションベースの製品の満⾜度が⾼い理由は、多くの消費者が⼗分な価値を感じていないと思えば、すぐにサブスクリプションをキャンセルすることも意味しています。 マクロ経済の急激な変化やインフレによって、購読者の53%は、2022年上半期に少なくとも1つの…

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サブスクリプションベースの製品の満⾜度が⾼い理由は、多くの消費者が⼗分な価値を感じていないと思えば、すぐにサブスクリプションをキャンセルすることも意味しています。

マクロ経済の急激な変化やインフレによって、購読者の53%は、2022年上半期に少なくとも1つの購読をキャンセルしており、29%は、年末までに購読数を減らす予定だと言います。消費者がデジタル出版物の購読をキャンセルする理由のリストの上位には、使⽤の⽋如、価格の上昇、およびコストパフォーマンスの悪さが順に挙げられます。昨今の経済の不確実性や消費者の⽀出の抑制により、加⼊者は定期購⼊商品がその費⽤に⾒合っているかどうかについてさらに慎重に考えるようになっている可能性があります。

回答者がサブスクリプションをキャンセルする最も⼀般的な理由は、単にサブスクリプションを“あまり使っていなかったから”、というものでした。

パブリッシャーにとって、こういった退会理由は、サブスクライバーベース間で定期的なエンゲージメントを促進することの重要性を浮き彫りにし、多くのパブリッシャーがサブスクライバーの製品使⽤解約の傾向との間に強い相関関係がある事実を⽰しています。つまり、回答者の21%は、“あまり使っていない。もったいない。”と感じたため、サブスクリプションをキャンセルしたとあっさり述べているのです。

逆に契約中のサブスクライバーは、サブスクリプションから収集したお⾦の価値に全体的な満⾜を報告しているため、この調査結果は、価値の認識を維持する上で、いくつかの⼩さな調整が⼤きな利益をもたらす可能性があることを⽰唆しているのだと言えます。


《前田邦宏》

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前田邦宏

前田邦宏

メディアイノベーション見習いスタッフ。海外調査の最新動向を担当。分野を問わず、調べ物が好き。

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