バイアコムCBSは、傘下で出版大手のサイモン&シュスター(Simon&Schuster)を、同業で米国で最大手のペンギンランダムハウスに売却すると発表しました。売却金額は21億7500万ドルで全額現金。
同社を巡ってはバイアコムCBSが非中核事業だとして売却方針を示し、入札が行われていると伝えられていました。今月中旬のウォール・ストリート・ジャーナルの報道では、ニューズ・コーポレーションなども傘下し、ある会社は17億ドルを上回るオファーを出しているとしていました。蓋を開けてみると20億ドルを超える規模となりました。
プレスリリースでも「世界で最も有名な出版ブランドであるサイモン&シュスターを反映して、世界中の買い手から関心を集めた、非常に競争の激しい入札の結果です」と述べられています。
サイモン&シュスターは30以上の出版ユニットで構成され、スティーブンキング、ドリス・カーンズ・グッドウィン、ジェイソン・レナルズなどの人気作家を抱え、過去のライブラリには「風と共に去りぬ」「人を動かす方法」「7つの習慣」など日本でも良く知られた作品が存在します。
買収は規制当局の承認後、2021年に完了する予定で、サイモン&シュスターのCEO、COO、CFOなどの経営陣は続投するとのこと。