株式会社日本経済新聞社は15日、2020年12月の「日本経済新聞」朝刊販売部数(日本ABC協会公査)と2021年1月1日時点の「電子版」有料会員数との合計が275万3376だったと公表しました。また、電子版の有料会員数単体では76万244、日経産業新聞や日経MJなど、その他デジタルメディアの契約数を加えた「デジタル購読数」は1月1日時点で81万7272でした。
同社では、半年ごとに最新の部数、購読数を発表しています。紙の新聞の購読数は2019年12月から今回の集計までの1年間で24万3305減少、電子版有料会員数は6万1617増加しており、合計では18万1688の減少です。また、無料会員を含む電子版会員数はおよそ466万から515万と、およそ1割増加しています。
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電子版有料会員は2018年6月に約60万人に達してから2019年12月までの1年半で約9万人の増加だったのに対し、2019年12月から2020年6月までには短期間で約6万人と急激に会員数を増やしたものの、その後今回の集計までには微減。これまで順調にユーザーを増やしてきた電子版ですが、ここにきて急ブレーキがかかっています。日本の新聞業界におけるデジタルシフトをけん引する日経新聞電子版が正念場を迎えています。