What’s New in Publishingは、ペイウォール戦略でパブリッシャーを支援することを目的とするレポート「パブリッシャーのためのペイウォール(PAYWALLS FOR PUBLISHERS)」を発表しました。同レポートは、世界中の革新的なパブリッシャーの事例や専門家の見解を含む次の内容をまとめています。
1.なぜペイウォールが有効なのか
2.ペイウォールの種類
3.画一的なアプローチを超えたダイナミックペイウォール
4.ファーストパーティデータの活用
5.組織の意識改革
6.ペイウォールの次の展開
同レポートの内容を前半と後半に分け、前半では1、2を紹介します。
目次
1.なぜペイウォールが有効なのか
パブリッシャーの未来は多様な収益ポートフォリオにかかっており、読者からの直接収入がますます重要な役割を果たすようになっています。この1年半で、ほかでは手に入らない信頼性の高く有益で独自性のあるコンテンツに料金を払いたいと読者が思っていることが明らかになりました。それを裏付けるデータとして、多くのパブリッシャーが新型コロナウイルスに関するコンテンツを有料化したにもかかわらず、トラフィックと購読者数が大幅に増加したことが挙げられます。
また、米国および英国の読者を対象にオンラインニュースを購読する理由についてアンケートをとったところ、両国共に独自性のあるジャーナリズムを重視しており、購読する理由として「無料のニュースよりも質の高い情報を得られるから」という回答が最も多くなったとのことです。
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