英国のフィナンシャル・タイムズが、取締役会のメンバーを対象としたクローズドなコミュニティ「FT Board Director」を立ち上げました。このコミュニティでは企業の取締役会が直面する課題や問題に対する最新の情報や、他の取締役会メンバーとの議論や意見交換、新しいパートナーと巡り会うためのネットワークを提供するとしています。
毎週のブリーフィングでは、FTの副編集長のパトリック・ジェンキンス氏によるキュレーションで、取締役会が直面する最新のコーポレートガバナンス、戦略、監査、ESG、テクノロジーなどの重要なインサイトやトレンド、議論などが紹介されます。リソースハブでは取締役会向けのFTの記事や、業界の専門家からのリサーチなどが提供。定期的なバーチャルイベント、1対1の情報交換、メンバーのプロフィール帳なども提供。
コミュニティでは実名で企業の取締役や上級幹部が参加するということで、チャタムハウスルール(得た情報を外部で自由に利用できるが、発信者はふせなければならないという規範)が適用されるということです。
価格はウェブサイトには掲載されていませんが、現在であれば20%の初期メンバー割引が適用されるということです。登録は審査制で拒否される場合もあるようです。恐らく非常に高単価なサービスと推測されますが、サービス対象を絞り込んで、FTのブランド力を活かした興味深い展開ですね。