2024年6月27日、オンラインコンテンツの新しい支払いモデルを提供するマイクロペイメントプラットフォーム「Content Credits」が発表されました。このサービスは、高品質なコンテンツへのアクセスを、より手頃な価格で提供することを目指しています。
Content Creditsの共同創設者兼CEOであるAdam Koehler氏は、「収入に関係なく、誰もが出版社やメディアが提供する価値ある情報やリソースにアクセスできるべきだと考えています」と述べ、従来の有料壁モデルに代わる、より手頃で利用しやすい選択肢を提供することへの意欲を示しました。
Content Creditsの特徴は、ユーザーが個々の記事やコンテンツを、従来のサブスクリプション型モデルよりもはるかに低コストで購入できる点です。例えば、特定のメディアが公開したオンライン記事を読みたい場合、その1記事だけを25セントや10セントで購入することが可能になります。価格は出版社が決定します。これにより、高品質な情報へのアクセスが容易になり、多くの人々が学習機会を得られるようになります。
主な機能：
シームレスな統合：既存の有料壁システムとスムーズに連携し、出版社に新たな収益源を提供。
マイクロペイメントモデル：従来のサブスクリプションをバイパスし、読みたい記事単位で支払いが可能。
柔軟な価格設定：出版社が記事ごとに価格を設定可能。コンテンツの価値に応じたアプローチが可能。
データインサイト：読者の嗜好や行動に関する貴重なデータを出版社に提供。コンテンツや価格戦略の最適化に貢献。
ブロックチェーン技術：セキュアで透明性の高い取引管理を実現。ライター、出版社、プラットフォームへの支払いを正確かつタイムリーに行う。
AI駆動の推奨機能：将来的には人工知能（AI）を導入し、ユーザーへのパーソナライズされたコンテンツ推奨や、ライターへの実用的なインサイト提供を計画。
Content Creditsは、従来の有料壁モデルが抱える課題にも取り組んでいます。一般的に、ペイウォールを導入したウェブサイトでは、ランディングページやブログのバウンス率が60%から90%、場合によっては97%にも達することがあります。高いバウンス率はSEOにも悪影響を及ぼし、ユーザーエンゲージメントやセッション時間の減少によって検索ランキングが低下する傾向があります。
また、ペイウォールはユニークビジター数を最大16.8%減少させる可能性があり、広告収入にも影響を与えます。Content Creditsは、柔軟なマイクロペイメントオプションを提供することで、これらの問題の解決を図ります。バウンス率の低減、ユーザーエンゲージメントの向上、SEOパフォーマンスの改善、さらには広告収入の増加が期待されます。
共同創設者兼CMOのDan O'Keeffe氏は、「技術の最終調整を行っている現在、プラットフォームとの関係を構築するためのアーリーアダプター（出版社と消費者の両方）を募集しています」と述べています。興味のある方はContentCredits.comにアクセスし、システムが完全に稼働した際に10ドル分の無料クレジットを受け取ることができます。
