株式会社プレジデント社は、2024年7月1日付けで雑誌「プレジデント」の編集長に星野貴彦氏、「プレジデントオンライン」の編集長に横田良子氏を任命しました。この人事により、同社は読者重視の編集方針をさらに強化する姿勢を示しています。
星野新編集長は、「プレジデント」の最優先事項を「おもしろくて役に立つ」と位置づけています。同氏は、「プレジデント」には「記者」ではなく「編集者」がいると強調し、その違いを次のように説明しています。
「記者の最優先は『新しい』ですが、編集者の最優先は『おもしろい』です。どれだけ新しい話題でも、読者にとっておもしろくなければ、記事にはしません」
星野氏は、読者の代理人として働くことが編集者の役割だと考え、おもしろい話題を探し出し、優れた執筆者を見つけ、読者の心に響く記事を作ることを目指すとしています。
一方、「プレジデントオンライン」の横田新編集長は、ビジネスパーソンの仕事と生活両面の課題に向き合うWebメディアとしての役割を強調しています。横田氏は、同サイトの特徴として、時に矛盾した意見を掲載することがあると述べています。
「同じテーマについてまったく矛盾したように見える記事を配信することもあります。正解はどちらなのか、答えはないと思っています。ただ、悩みが課題となり、解決へと向かう過程において、何かのヒントを提供できればと考えています」
「プレジデント」は、日本ABC協会の調査によると、2023年下期の印刷版販売部数で書店やコンビニでいちばん売れているビジネス誌です。1963年の創刊以来、2000年からは月2回刊となり、第2・第4金曜日に発売されています。
「プレジデントオンライン」は、プレジデント社が運営する総合情報サイトで、独自の編集記事を中心に、ビジネスパーソン向けに政治・経済・ビジネス・マネー等の幅広い情報を提供しています。