電通デジタルは、AI活用による企業のマーケティング活動支援ソリューションブランド「∞AI®（ムゲンエーアイ）」に含まれる、デジタル広告制作プロセスの効率化ソリューション「∞AI Ads」において、バナー画像の生成やクライアントの広告効果改善に特化した個別のAIエージェントを搭載するアップデートを実施し、「∞AI Ads2」として本格運用を開始したと発表しました。
今回のアップデートでは、クライアントの状況に応じたサポートを実現できるように、AIエージェントの機能を拡張しました。担当者と「∞AI Ads2」に搭載されたAIエージェントとの対話を通じて、AIが3つの特化エージェントを適切に選択。広告クリエイティブ制作におけるPDCAをより一層高速に実施し、広告効果の最大化支援を行います。
3つのエージェントのうち、1つ目は、独自に開発した少量の教師データでも高精度な予測を実現できるAIモデルを搭載した「チューニングされた予測エージェント」です。クライアントの広告配信データなどの効果実績データを活用し、クライアント個別の予測AIモデルを構築し、過去の効果傾向をより重視した予測結果が出力可能となります。
2つ目は、商品やサービスの特徴、ターゲットの特徴、訴求軸など広告プランニングに必須となる情報を、許諾を得た企業データをはじめとした各種情報源から自動で抽出し学習する「より詳細な顧客情報を学習した提案エージェント」となっています。AIが生成する改善内容などの精度向上を実現します。
3つ目として、提案エージェントが生成した改善内容に沿ったバナー画像を生成する「バナー画像を生成する生成エージェント」を搭載。短時間で10本のバナー画像を生成し、大量かつ高速な制作を実現します。エージェントが生成したバナー画像をもとに必ず同社の担当者が仕上げを行い、クオリティを担保します。
電通デジタルでは2022年12月に「∞AI Ads」を開発し、広告クリエイティブの制作プロセスにおいて、AIを活用することにより、クライアントの広告効果の最大化を支援してきました。2025年3月にはAIエージェント技術を融合するアップデートを実施。AIとの対話による効果予測やクリエイティブ生成を行っています。
今後も電通デジタルは、「∞AI」をはじめとしたAIを活用したソリューションの機能を拡充していく方針です。AIエージェントとの対話型クリエイティブ生成は、広告運用のスピードと柔軟性を高めると予想され、企業のマーケティング活動をより効率化するでしょう。
