朝日新聞社は2日、10月1日から静岡県、山口県、福岡県の3県で夕刊の発行を休止すると発表しました。新聞用紙などの原材料費高騰や配達コストの上昇が続いていることが主な理由とされています。
この決定により、該当エリアでの新聞配達は朝刊のみとなります。月ぎめ購読料は4000円(消費税込み)に設定されます。朝日新聞社は「これまで夕刊をご愛読いただいたみなさまにはご理解をお願いいたします」とコメントしています。
夕刊休止に伴い、人気コーナーの「三谷幸喜のありふれた生活」「惜別」は朝刊の地域面に移行して継続掲載されます。また、朝日新聞社はデジタルサービスの強化にも注力しており、新聞購読者は「朝日ID」会員に登録することで、追加料金なしでカラーの「紙面ビューアー」を利用できるようになります。
紙面ビューアーでは、東京や大阪本社版の夕刊など全国の紙面をスマートフォンやタブレットで閲覧可能です。朝日新聞社は「朝刊とデジタルで引き続き、地域の身近な情報、全国や海外の多様なニュースをお届けしていきます」と述べ、読者の継続的な支持を呼びかけています。
この動きは、新聞業界全体が直面している課題を反映しています。原材料費の高騰や配達コストの上昇、読者のデジタルシフトなど、従来の新聞ビジネスモデルの見直しを迫られている状況が浮き彫りになっています。
朝日新聞社の決定は、地方紙を含む他の新聞社にも影響を与える可能性があります。デジタル化の進展と紙媒体の需要減少という業界全体の傾向の中で、各社がどのような戦略を取るのか注目されます。