インターネットテレビ局「ABEMA(アベマ)」は、コンテクスチュアル広告のGumGumと共同で、国内OTT初となる「コンテクスチュアルオーバーレイ広告」の実証実験を開始しました。
この実験は、ABEMAの人気恋愛リアリティーショー「花束とオオカミちゃんには騙されない」の配信を対象に行われます。コンテクスチュアル広告とは、コンテンツの文脈に合わせて関連性の高い広告を表示する手法です。今回の実験では、番組内の特定のシーンや場所に関連する広告を、該当する映像の枠内に表示するというもの。
実証実験には、総合旅行サイト「エクスペディア」が広告主として参加しています。「花束とオオカミちゃんには騙されない」内の"旅行"と関連性の高いシーンにおいて、コンテクスチュアルオーバーレイ広告が登場します。

この新しい広告手法により、広告主は商品やメッセージと関連性の高い場面でブランドストーリーを伝えることができます。視聴者にとっても、視聴を中断されることなく、番組の文脈と共に自然に広告メッセージを受け取ることができるため、「良質な広告体験」として広告効果が期待されています。
ABEMAは今回の実証実験を通じて、コンテクスチュアルオーバーレイ広告の視聴者に対するブランド意識変容やCM視聴との相乗効果などを検証する予定です。将来的には、関連性の高いシーンに対するプログラマティックな広告配信や、視聴者の属性、視聴環境などによって表示する広告を出し分けるといった技術確立を視野に入れています。
この取り組みは、2024年11月18日から12月1日までの期間、「花束とオオカミちゃんには騙されない」の見逃し配信および一挙放送にて実施されます。