朝日新聞社の文章校正AI「Typoless(タイポレス)」は、AI校正エンジンのモデルアップデートを実施しました。これにより、AIによる指摘の正確性が大幅に向上し、前モデルと比較して誤検知が65%減少しています。
「Typoless」は、朝日新聞が蓄積した校正履歴データを学習させたAIに、約10万個の校正ルール辞書の機能、ユーザーが独自に登録するカスタム辞書を加えた校正ツールです。同社内で自然言語処理などのAI研究を行う「メディア研究開発センター」が開発し、2023年10月にサービスを開始しました。
今回のアップデートでは、文脈により適した自然な指摘で誤変換の検知や言い換えの提案が可能になったほか、企業名や製品名などの固有名詞のタイポ(誤植)の検知精度が向上しました。また、冗長な表現に対する指摘機能も追加されています。AI性能の向上に伴い、これまで提供していた校正精度の設定が不要となり、スマートフィルター機能は廃止されました。今後は調整なしでも、AIが文章中の潜在的なエラーを自動で検知します。
同サービスは個人向けおよび法人向けの計5プランと、API連携プランを提供しています。個人向けプランとAPI連携プランは14日間の無料トライアルを実施。法人向けプランは30日間の無料トライアルが可能で、通常料金から15%オフの年払いも選択可能です。法人契約の場合、利用ID数に応じた割引も適用されます。また、Typolessの概要・機能全般を紹介する使い方ウェビナーや利用者様向けの相談ウェビナーを毎月開催しています。
■個人プラン

■法人プラン

朝日新聞社は、文章校正や情報発信にかかわる業務効率改善、誤植や不適切表現に起因するブランド毀損や炎上などのリスクマネジメントに貢献するため、さらなる機能・サービスの向上を図る方針です。