三省堂書店は、実店舗で展開するオリジナルの書棚「つながる本棚」と連動するオウンドメディアを開設したと発表しました。「つながる本棚」およびオウンドメディアは、本と読者だけでなく、人と人・オンラインとリアル・新たな発見と学びが自然とつながっていく場を目指して設計されています。
オウンドメディア開設に先立って、同社が5月8日に開始した「つながる本棚」は実店舗に来店した読者が、本からはじまる新たな発見と喜びを見出せる棚を提供する取り組みです。
連携施策となる「つながる本棚」のサイトでは、様々なコンテンツを用意しています。まず、毎月特集記事「ピックアップ」として、テーマごとの書籍紹介や読みどころ、活用術などを掲載します。

また、著者が書籍の読みどころを伝える「わたしの本棚」では、各テーマについて著者が推薦する本を自著のみならず他の著者の作品を含めて紹介。特定のテーマを深掘りするほか、幅広いジャンルの知識を横断して読むことで全体が見えるようにするなど、読書の幅が広がるきっかけづくりを目指す企画です。
さらに、日々の生活を彩るため、様々なテーマの切り口で日常のヒントとなるような書籍やサービスを紹介するコンテンツ「人生を彩る本棚」も用意されています。
そのほか、著者と読者の知のひろば「三省堂書店めくる塾」の情報なども掲載し、読者一人ひとりの知的好奇心を刺激するコンテンツを随時更新していく予定です。
出版業界ではデジタルとリアルの相互作用が重要視されており、本メディアの開設はその流れを象徴するものといえます。読者が単に書籍を購入するだけでなく、著者とのつながりや知識の広がりを楽しめる場を創出することで、業界全体の価値向上に寄与する可能性があります。