売れるネット広告社グループは、SOBAプロジェクトの株式を取得し、子会社化することについて基本合意書を締結することを決議したと発表しました。取得価額は協議中で、株式の譲渡は8月となる予定です。
SOBAプロジェクトは、京都大学発の産学官共同研究から生まれたビジュアルコミュニケーション領域のフロントランナーで、特許取得済みのコア技術「SOBAフレームワーク」を擁しています。
本フレームワークの開発には総額約10億円の投資が行われ、5大学(京都大学・東京大学・東京工業大学・慶應義塾大学・早稲田大学)と2社の企業(NTTコムウェア・オムロン)を含む産学官コンソーシアムが参画。開発されたフレームワークを引き継ぎ、2005年に法人化されました。
一方、売れるネット広告社は、ECとAIを融合させ、売上高100億円の達成を視野に入れたスケーラビリティ戦略を推進しています。さらなる成長には「事業多角化」と「サービス領域拡充」が不可欠と判断し、SOBAプロジェクトの子会社化を決定しました。
SOBAプロジェクトは、開発コストを従来比1/10にまで圧縮しながら高品質な映像・音声同期を実現する「SOBAフレームワーク」を武器に、Web会議・オンライン教育・ライブコマース・遠隔医療など多彩なSaaS群を展開しています。ビジネスでの導入規模も大きく、例えば大手保険会社では全国約4万人の営業職員がオンライン販売システムとして活用中です。
同社は、直近3期の粗利率98~99%、自己資本比率90%超という高収益・堅実財務体質を維持し、2019年には「革新ビジネスアワード」ビジネス部門賞を受賞。市場規模が拡大傾向のWeb3分野ではNFT決済・ガス代予測サービスを含む先進プロダクトを提供し、将来の成長ドライバーを確保しています。

SOBAプロジェクトの買収により売れるネット広告社は、「ライブコマース/動画接客技術の内製化」、「NFT決済×AIレコメンドによる"買うAI"プラットフォームの国内先行」、「遠隔医療・教育・行政向けSaaSへの同時参入」という三層の収益ドライバーを獲得し、キャッシュフローの安定性と成長速度を飛躍的に高める見込みです。

株式会社SOBAプロジェクト 概要
