売れるネット広告社グループは、第9回新株予約権により2.9億円の資金調達を完了したと発表しました。同社は今回の調達資金を活用し、M&A戦略をさらに加速させる方針です。
同社は東証グロース市場に上場後1年5ヶ月で、すでに6社のM&A、2社のグループ会社新設、4つの新規事業立ち上げ、2社への出資、4社との業務提携契約を実施しています。今後はさらにM&Aを積極的に推進し、3年以内に10社以上のグループ企業化を目標としています。

売れるネット広告社は、M&A戦略を3点掲げています。1つ目は、積極的なM&Aによるグループ拡大です。毎年複数件のM&Aを実行し、2027年7月末までに10社程度の子会社化を計画しています。

2つ目として、連結売上・利益の飛躍的成長を挙げています。M&Aにより、既存事業の成長とは別軸で売上・利益の拡大を目指す方針です。具体的な方法として、売上規模が同等以上の企業へのM&Aを検討していると明かしています。

3つ目は株主価値の最大化です。M&Aによる事業ポートフォリオの多様化で収益基盤を強固にし、安定的かつ継続的な株主還元の可能性を拡大していくという考えを示しています。
同社は「既存事業の成長」「M&A事業による成長」「新規事業による成長」を融合させ、4年以内(2028年)を目途に売上高100億円(「Ureru100」)の達成を目指すとしています。

今回の資金調達と積極的なM&A戦略により、売れるネット広告社グループの今後の成長が注目されます。ネット広告業界における同社の動向が、市場にどのような影響を与えるか、注視していく必要がありそうです。