朝日新聞社は、同社が提供する文章校正AI「Typoless(タイポレス)」において、一度に校正できる文字数を大幅に拡大すると発表しました。今回のアップデートにより、スタンダードプランは1万文字から5万文字に、プレミアムプランとエンタープライズプランは2万文字から10万文字、PDF校正に対応するプレミアム+Plusプランとエンタープライズ+Plusプランは、2万文字から20万文字へと増加します。
Typolessは朝日新聞社の「メディア研究開発センター」が開発した校正支援サービスで、2023年10月にサービスを開始しました。同社の膨大な記事校正履歴データを学習したAIに約10万個の校正ルール辞書を搭載し、カスタム辞書機能や「良文サポート」、炎上リスクチェックなどの機能も提供しています。
同サービスはPDFファイルのほか、Microsoft PowerPoint、Microsoft Word、Google Docsなど様々な形式の文書校正に対応。国際認証「ISO/IEC27001:2022」を取得しており、安全なセキュリティ環境で利用できます。
これまで長文の校正には複数回に分けて作業する必要がありましたが、今回の拡大により作業効率が大きく改善されます。単行本や文庫、新書などの書籍、統合報告書や環境報告書などのIR資料、会社案内や入学案内などのパンフレット類まで、幅広い文書で快適に利用できるようになります。
文字数拡大後も、すべてのプランで料金は変わりません。料金プランは個人向けの3プラン(スタンダード、プレミアム、プレミアム+Plus)と法人向けの2プラン(エンタープライズ、エンタープライズ+Plus)、API連携プランを提供しています。個人向けプランとAPI連携プランは14日間、法人向けプランは30日間の無料トライアルが利用可能です。


Typolessの文字数拡大は、校正業務の生産性向上と品質維持を両立する強力な支援策となります。文字数の多い記事制作や報告書作成において、AIと新聞社のノウハウを融合した校正ツールが、編集現場の新たなスタンダードを築きつつあります。