ジフデービスがOpenAIを訴えていた裁判、若干の前進―robots.txtは「法的防御にならず」

・裁判所はrobots.txtのアクセス制御は法的防御にならないと判断した
・ChatGPTの出力による第三者の著作権侵害責任について認められた
・商標や証拠開示の範囲も判断が示され、AI訴訟の重要な判例となった

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ジフデービスがOpenAIを訴えていた裁判、若干の前進―robots.txtは「法的防御にならず」

米ニューヨーク南部地区連邦地裁は12月、デジタルメディア大手であるジフデービス(Ziff Davis)が、生成AI「ChatGPT」を開発するOpenAIを相手取って起こした著作権侵害訴訟について、複数の請求を認める一方で、他の請求は退ける判断を示しました(Courthouse News Service)。

本件は、全米各地で提起されている生成AIを巡る著作権訴訟を統合したマルチディストリクト訴訟(MDL)の一環として審理されています。担当するSidney Stein判事は、ジフデービス側の主張のうち、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)に基づく一部の著作権侵害請求を存続させました。

著作権管理情報kの削除を巡るDMCA請求は存続


《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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