AI企業のAnthropic、作家グループとの著作権訴訟で和解成立 データ入手方法が論点か

・Anthropicが作家らとの著作権訴訟で和解し、業界の今後に影響を与える可能性が高い
・裁判では合法的な書籍利用は「フェアユース」と認められた一方、違法ダウンロードは侵害と判断された
・和解条件次第で、AI業界の著作権対応やデータ取得のルールが変わる可能性がある

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AI開発企業のAnthropic(アンソロピック)が、作家らによる著作権侵害の集団訴訟で和解に合意しました。この訴訟は生成AI業界で最も注目される著作権案件の一つで、その結末は業界全体の今後を左右する重要な意味がありそうです(WIRED / Innovatopia)。

事の発端は2024年8月です。作家のアンドレア・バーツ、チャールズ・グレーバー、カーク・ウォーレス・ジョンソンの3人が、自分たちの著作物をAnthropicが無断でAI学習に使用したとして訴訟を起こしました。同社がAIモデル「Claude」の訓練データとして、LibGenやPiLiMiといった海賊版サイトから700万冊を超える書籍を違法ダウンロードしていた疑いです。

最大1兆ドルの賠償リスクを回避


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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