株式会社地域新聞社は2025年9月1日、社内における生成AI活用を強化するため「AI推進支援室」を新設すると発表しました。
同社は2025年7月に「生成AIを活用した心理状態デジタルツインによる広告効果最大化技術」に関する特許を出願しており、新設されるAI推進支援室では、この技術の実用化に向けた取り組みを本格的に進めていきます。
出願された特許技術は、消費者行動ビッグデータと生成AI技術を組み合わせ、ユーザーの心理状態とペルソナ特性をリアルタイムで分析・再現することで、広告配信の効果を最大化するものです。従来の広告最適化技術とは異なり、「今この瞬間の心理」に応じた広告表現や訴求戦略を展開できる点が特徴です。

AI推進支援室では、以下3つの施策を重点的に実施します。
1. 特許技術の実用化に向けた研究開発および実証の加速
2. 社内実践者への生成AI利活用支援による業務効率化促進
3. 社員のAIリテラシー向上のための研修実施
地域新聞社は千葉県を中心に生活情報誌『ちいき新聞』を発行しており、174万世帯への配布網を持つ企業です。今回のAI推進支援室設立により、生成AIを活用した新たな価値提供の実現と企業価値の向上を目指していくとしています。
なお、同社によると本件が今期業績に与える影響は軽微とのことです。