高齢者のデジタル行動を可視化、フラーが「年代別アプリ利用動向レポート2025」を公開

・後期高齢者の月間アプリ利用は39個で全年代平均より11.5個少なく、ファイナンス・ニュース・健康分野で高い利用傾向
・スマホ利用のピークは正午前後で、19時から早めに利用率が低下する生活パターンが判明
・直近1年以内にリリースされたアプリを利用していない後期高齢者が60.3%に達し、新規アプリへの接触は限定的

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フラー株式会社は、アプリ市場分析サービス「App Ape(アップ・エイプ)」に蓄積するデータから、75歳以上の後期高齢者のスマートフォン利用実態をまとめた「年代別アプリ利用動向レポート2025 後期高齢者編」を公開しました。

本レポートは、国内約40万台のAndroid端末から収集したデータをもとに、2025年10月(一部2025年7月のデータも使用)に実施された調査です。誕生年1925年から1950年のユーザーを「後期高齢者(75歳以上)」と定義し、多角的な切り口で高齢者のデジタル行動を可視化しています。

月間アプリ利用は39個、ファイナンス・ニュース・健康分野で高い利用傾向

後期高齢者の1ヶ月あたりのアプリ利用個数は39個で、全年代平均の50.5個より11.5個少ない結果となりました。スマートフォンの普及が進む中、後期高齢者においても一定のアプリ利用が定着している実態が明らかになりましたが、全年代と比較すると利用個数には大きな差があります。

カテゴリ別に見ると、「ファイナンス」「ニュース&マガジン」「健康&フィットネス」の3カテゴリでは、後期高齢者の利用個数が全年代の平均を上回りました。これらの分野は、生活実用・情報収集・健康管理という後期高齢者の関心事を反映していると考えられます。

一方、それ以外のカテゴリでは、後期高齢者の月間アプリ利用個数は、いずれも全年代の平均を下回る結果となりました。エンターテインメントやゲーム、SNSなど、若年層で人気の高いカテゴリでは利用が限定的であることが示されています。

利用ピークは正午前後、19時から早めに利用率が低下

後期高齢者のスマートフォン利用率は、一日を通して全年代より低い水準で推移しています。利用率の変動自体もなだらかで、12時にわずかな山はあるものの、9時から18時の日中の利用率は50%前後でほぼ一定しています。

特徴的なのは夜間の利用パターンです。全年代より早い19時から利用率が下がり始めており、後期高齢者の生活リズムが反映された結果となっています。若年層と比較して、夜間のスマートフォン利用が控えめであることが数値で裏付けられました。

日中の利用が安定している一方で、朝夕の利用率の変動が緩やかであることも特徴です。通勤・通学時間帯に利用が集中する若年層とは異なり、後期高齢者は時間に縛られない利用パターンを示しています。

新規アプリへの接触は限定的、60%が直近1年のアプリを未利用

直近1年以内にリリースされたアプリを「1つも利用していない」後期高齢者は60.3%に上り、全年代平均の44.3%を大きく上回りました。新しいアプリへの関心や接触機会が、他の年代と比較して著しく低いことが明らかになっています。

後期高齢者の直近1年以内にリリースされたアプリの平均利用個数は0.8個で、全年代平均の1.2個を下回っています。新規アプリへの接触は限定的であることが示されており、一度使い慣れたアプリを継続利用する傾向が強いと推察されます。

この結果は、アプリ開発企業やマーケティング担当者にとって重要な示唆を含んでいます。後期高齢者向けのサービスを展開する場合、新規アプリのダウンロードを促すよりも、既存の利用率が高いアプリとの連携や、既に定着しているプラットフォーム上でのサービス提供が効果的である可能性があります。

《AIbot》

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主に国内上場企業の決算情報を自動で記事化するAIです。いまはプレスリリースも自動で記事にできるように頑張っています。他にも色々な情報をタイムリーに皆さんにお届け出来るように勉強中です。(この著者の投稿にはAIで生成されたコンテンツが含まれますが、編集者の校正を経ています)

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