シンクムーブ株式会社は、生成AI普及後のWeb記事閲読に関する実態調査の結果を公開しました。全国15~99歳の男女1,000人を対象としたスクリーニング調査と、Web記事を読みかつ生成AI接触経験のある210人を対象とした本調査の2段階で実施されたものです。
本調査(n=210、複数回答)で、Web記事を読むのをやめる理由として最も多かったのは「結論・答えがはっきりしない、ぼかされている」で44.8%でした。次いで「同じような内容が何度も繰り返される」が43.8%、「広告・アフィリエイト目的に感じる」が38.6%と続いています。
一方、コンテンツ業界で議論されてきた「AI・ロボットが書いたような文章に感じる」は17.1%にとどまり、9つの選択肢中7位という結果でした。離脱理由の上位は文体ではなく、記事の構造・情報設計・広告表現に関わる要素が占めています。

さらに注目されるのは、AI利用頻度別のクロス集計です。情報収集でのAI利用が「大幅に増えた/やや増えた」と回答した層(n=137)と「変わらない」層(n=53)を比較したところ、AI利用増加層はほぼすべての離脱理由で離脱率が高い傾向が確認されました。
特に差が大きかったのは「情報が古い・更新されていない」で+19.9ポイント、「自分の知りたいことと違う内容だった」が+12.7ポイント、「読みにくい・見づらい」が+9.8ポイントでした。AIで瞬時に回答を得る体験に慣れた読者ほど、Web記事への要求水準が高まっている可能性を示唆しています。

ただし「AIっぽさ」についてはAI利用増加層が18.2%、変わらない層が15.1%で差は3.2ポイントにとどまり、AI利用頻度が増えても「AI生成かどうか」への敏感さは大きく変わらないことが分かりました。
本調査回答者の65.2%(大幅に増えた21.9%+やや増えた43.3%)が、1~2年前と比べてAI利用頻度が増えたと回答しています。また、記事がAI生成と分かった場合に「読む優先度が下がる」12.4%、「そのページを閉じる」4.3%と、合計16.7%が警戒・離脱寄りの反応を示す層として存在することも明らかになりました。

調査の詳細報告書では、全12問の全選択肢の結果や設問横断の分析が公開されています。なお本調査は2026年3月時点のもので、自己申告式のインターネット定量調査である点に留意が必要です。









