サブスクリプションビジネスにおける新型コロナウイルスの影響…影響を受けていない企業が半数

Zuora Japan株式会社は、サブスクリプションビジネスにおける新型コロナウイルス(COVID-19)の影響をまとめた「インパクトレポート」を公開しました。

調査では、2020年3月1日から31日までの間、過去12ヶ月間(2019年2月~2020年2月)と比較して、新型コロナウイルスが加入者獲得率(加入者数の伸び)にどのような影響を与えたかという初期の傾向に焦点を当てました。比較企業数は、新型コロナウイルス前と後の700社以上。企業の純増数を比較しています。

新型コロナウイルスの影響を受けていない企業が53.3%

サブスクリプションベースの企業を分析したところ、加入者数の増加に大きな影響を受けていない企業が53.3%と半数以上を占めました。サブスクリプションの成長率が加速している企業は、4分の1となる22.5%。残りの11.4%の企業は、加入者の解約が加入者獲得率を上回り始めています。

成長率が加速している企業

成長率が25%以上増加している企業は、OTT動画ストリーミング、デジタルニュース&メディア、eラーニング、電話会社、公益事業、通信ソフトウェアです。

OTT動画ストリーミング企業のサブスクリプション成長率を見ると、2020年3月に過去12ヶ月間の成長率と比較して7倍に成長。エンターテイメントのためのストリーミングサービスは、新規契約者数が自宅への避難が増えるにつれて大幅に急増し、サブスクリプションの成長率が急上昇しています。サービスの多くは、無料トライアル期間を延長しています。

デジタルニュース&メディアのサブスクリプションの成長率は、3倍になっています。最新情報の需要が増えていることから、デジタルニュースの購読契約が増加しました。多くのサイトの中では、一時的にペイウォールを取り払い、ニュースのサブセットを無料で提供しているケースもあります。

成長率が減速や縮小した企業

成長率が25%以上減速した企業は、ビジネスIoTサービス、コンシューマーIoT、小規模事業向けソフトウェア、メンバーシップ。成長率が25%以上減速し、2020年3月の契約数が縮小した企業は、旅行&ホスピタリティ、スポーツ関連サービス、ビジネス対応でした。

スポーツ関連サービスは、プロ・アマチュアスポーツリーグが世界中で休止しており、OTTスポーツストリーミングサービスのようなスポーツイベントに関連する企業が影響を受けています。こうした企業は、契約数が大幅に減少。顧客の維持が課題になっています。

企業のアクションについて

同社の調査によると、柔軟にサブスクリプションを変更できるオプションを提供している企業と提供していない企業を比較すると、提供している企業が解約率(チャーンレート)20%未満に対して、提供していない企業の解約率は30%以上ありました。顧客にサブスクリプションサービスを中断して再開するオプションを提供している企業は、同業他社と比較して年間解約率が5%低くなっています。

サブスクリプションの成長率が加速している企業の多くは、コンテンツを無料で提供したり、無料トライアルを延長したりしています。こうしたトライアルをこの時期に提供したり、新しい価格設定のバンドル作成によってチャンスを拡大し、需要を増加させています。

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