ニュース情報源として存在感を増すInstagram、その理由は?

最近の調査では、ニュースのためにインスタグラムを利用する人が増加していることが明らかになっています。ロイター・インスティテュートの報告書によると、ニュースを目的としたインスタグラムの利用は2018年以降、全ての年齢層で2倍に増加していることが分かりました…

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ニュース情報源として存在感を増すInstagram、その理由は?

本記事はThe Conversationに掲載された、オーストラリアのEdith Cowan Universityで芸術と古典文学を専門とするLaura Glitsos教授による記事「Instagram is the home of pretty pictures. Why are people flocking to it fornews?」をCreative Commonsのライセンスおよび執筆者の翻訳許諾の下、掲載するものです。

インスタグラムはライフスタイルの流行に関して最も影響力のあるアプリと言えるでしょう。

しかし、最近の調査では、ニュースのためにインスタグラムを利用する人が増加していることが明らかになっています。ロイター・インスティテュートの報告書によると、ニュースを目的としたインスタグラムの利用は2018年以降、全ての年齢層で2倍に増加していることが分かりました。

特に若者のこうしたインスタグラムの利用傾向がこのまま増加すると、来年にはニュースソースとしての利用率においてツイッターを追い抜くことが分かっています。

「インスタ」とは?

インスタグラムは、ユーザーがコメントと共に写真を投稿するソーシャルメディアプラットフォームで、全世界で推定10億人のアクティブユーザーがいると言われています。

ロイターの報告書によると、オーストラリアを含む12カ国で、インスタグラムは全年齢層で少なくとも11%以上の人がニュースを目的に利用していることがわかりました。

ニュースを目的としたプラットフォームの利用は、特に若者に顕著です。例えば、4月には、イギリスの18~24歳の24%がCOVID-19について調べるためにインスタグラムを利用していたことが明らかになっています。また、米国では26%が利用していたということが明らかになっています。

オーストラリアではこの質問に対する回答の調査を行っていませんが、2020年に行われたオーストラリアの学生を対象とした別の調査では、回答者の10代の若者の49%がインスタグラムからニュースを得ていたことが明らかになりました。

インスタグラムと比べ年齢層が高いユーザーが多いイメージのあるフェイスブックとは対照的に、インスタグラムはユーザーに若者が多いイメージがあります。実際に、インスタグラムの全世界ユーザーの約63%は18歳から34歳の人々であるため、このイメージは正しいです。

インスタグラムのユーザーは、他のユーザーをフォローすることで、ニュースや最新情報を確認したり、フィードをスクロールすることで自身の投稿を見ることができます。また、ユーザーはハッシュタグを使って他のユーザーの投稿を検索することもできます。


《The Conversation》

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