iPad無償配布でデジタル化を果たした米地方紙、解約率が大幅に低下する嬉しい誤算も

新聞の苦境が伝えられています。特に地方紙がどのようにデジタルに転換して、生き残っていくかは業界として大きな課題となっています。その一つのモデルと考えられる例がありましたので紹介します。 米国アーカンソー州で発行されている地方紙「アーカンソー・デモクラ…

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iPad無償配布でデジタル化を果たした米地方紙、解約率が大幅に低下する嬉しい誤算も

新聞の苦境が伝えられています。特に地方紙がどのようにデジタルに転換して、生き残っていくかは業界として大きな課題となっています。その一つのモデルと考えられる例がありましたので紹介します。

米国アーカンソー州で発行されている地方紙「アーカンソー・デモクラット・ガゼット」は早い段階からデジタル化を推進していて、2002年にはペイウォールを導入したサブスクリプションモデルを導入しました。さらに2018年初頭には平日の印刷版の発行を取り止め、日曜版のみ紙を印刷し、その他の曜日はデジタルのみとして、購読者全員にiPadを配布して、それで購読してもらうスタイルを取りました。

この大胆な動きは、ノースウェスタン大学のメディル・ジャーナリズム学院に設置されたMedill Local NewsInitiativeによって支援され、一部はグーグルのGoogle News Initiativeの支援も受けました。デジタルへの全面的な転換から2年間が経ち、新聞はどのようになったのか、Medill Local NewsInitiativeが報告しています

iPadで紙の新聞を再現する


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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