グーグル、クッキーに代わる広告ソリューション「FLoC」の試験運用を開始・・・その仕組みとは?

グーグルは3月30日、Google Chromeで「Federated Learning of Cohorts(FLoC)」の試験運用を開始することを発表しました。クッキーのブロックが加速するなか、ユーザーのプライバシー保護とパブリッシャーの広告収益の両立を図る狙いがあるようです。 現在、多くのパブ…

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グーグル、クッキーに代わる広告ソリューション「FLoC」の試験運用を開始・・・その仕組みとは?

グーグルは3月30日、Google Chromeで「Federated Learning of Cohorts(FLoC)」の試験運用を開始することを発表しました。クッキーのブロックが加速するなか、ユーザーのプライバシー保護とパブリッシャーの広告収益の両立を図る狙いがあるようです。

現在、多くのパブリッシャーがクッキーベースの広告に依存しており、ユーザーがクッキーをブロックすることでフィンガープリンティングのようなプライバシーを侵害する技術が生み出されています。そこで同社は、新たなプライバシー保護技術開発の取り組み「プライバシーサンドボックス(Privacy Sandbox)」を2019年より実施しています。これはクッキー廃止後もパブリッシャーがビジネスを成長させ続け、コンテンツへのユニバーサルアクセスが可能なウェブサイトを維持することを目的としています。

Diagram showing, step by step, the different roles in selecting and delivering an ad using    FLoC: FLoC service, Browser, Advertisers, Publisher (to observe cohorts), Adtech,    Publisher (to display ads)
FLoCの仕組み。閲覧履歴から属するコホートが決定し、それに対してターゲティングができるようになる

《Yuka Hirose》

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Yuka Hirose

Yuka Hirose

ライター・翻訳者。大学で工学を学び精密機器メーカーで勤務ののち、2020年に独立。群馬県出身。

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