EUがグーグルを正式調査開始、広告市場の寡占を巡って

欧州委員会は、グーグルがアドテク領域で強固なサプライチェーンを築く一方、他のベンダー、広告主、パブリッシャーに対して競争法に反する行為がなかったか正式な調査を開始すると発表しました。特にグーグルが、ウェブサイトやアプリでのユーザーデータへのアクセスを…

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<p>欧州委員会のMargrethe Vestager氏(Photo by Diarmuid Greene /Web Summit via Getty Images)</p>

欧州委員会は、グーグルがアドテク領域で強固なサプライチェーンを築く一方、他のベンダー、広告主、パブリッシャーに対して競争法に反する行為がなかったか正式な調査を開始すると発表しました。特にグーグルが、ウェブサイトやアプリでのユーザーデータへのアクセスを独占し、データを自社のみで囲い込む事によって競争を歪めていないかが焦点となっているようです。

グーグルは広告領域で非常に大きな影響力を持っていて、広告出稿を受ける面(検索やYouTube)、広告出稿するための広告主側のシステム(DSP)、広告ネットワーク(AdSense)、パブリッシャーが広告を受けるためのシステム(Google Ad Manager/Ad Exchange)、また寡占状態にあるブラウザ(Chrome)、あるいはスマホOSのAndroidなど多岐に渡る広告接点を持ち、自社だけでサプライチェーンを完結できる立場にあります。


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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