オーストラリア最高裁、Googleは出版社ではなく、中傷ニュース記事へのリンクの責任を問わず

オーストラリアの最高裁判所は、Googleは、検索エンジンの検索結果にリンクしているウェブサイトの出版社ではないとする判決を下しました。またメルボルン高裁の控訴審では、Googleは、日刊紙『The Age』の中傷記事の発行者ではなく、記事へのハイパーリンクを提供する…

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<p>BERLIN, GERMANY – AUGUST 31: The Google corporate logo hangs outside the Google Germany offices on August 31, 2021 in Berlin, Germany. Google has announced it will invest EUR one billion in a variety of projects in Germany, with most of the money going to 23 wind and solar energy projects to be operational by 2030. The effort aims to supply electricity from renewable sources for Google’s Germany data centers. (Photo by Sean Gallup/Getty Images)</p>

オーストラリアの最高裁判所は、Googleは、検索エンジンの検索結果にリンクしているウェブサイトの出版社ではないとする判決を下しました。またメルボルン高裁の控訴審では、Googleは、日刊紙『The Age』の中傷記事の発行者ではなく、記事へのハイパーリンクを提供するだけの検索エンジンであると判断しました。

1998年から2010年にかけて、メルボルンでは大きなギャングの抗争があり、それらのギャングのお抱え弁護士だったジョージ・デフテロスは2004年、ギャングのリーダーとの共謀による殺人罪で逮捕されました。早速翌日の地元の日刊紙『The Age』が中傷記事を書いて、この記事がGoogleの検索結果として目立つリンクをされたのがこの裁判の始まりです。


《前田邦宏》

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前田邦宏

前田邦宏

メディアイノベーション見習いスタッフ。海外調査の最新動向を担当。分野を問わず、調べ物が好き。

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