70以上のメディアに採用、国産CMSの雄「Media Weaver」が考えるメディアに必要なもの

Media Innovationの2022年8月企画は「メディアを支える大黒柱、進化するCMSについて考える」と題して、メディアを運営するためのプラットフォームであるCMSについて取り上げます。 株式会社日本ビジネスプレスは「良質なコンテンツを世に増やし人生をより豊かに」をミッ…

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70以上のメディアに採用、国産CMSの雄「Media Weaver」が考えるメディアに必要なもの
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Media Innovationの2022年8月企画は「メディアを支える大黒柱、進化するCMSについて考える」と題して、メディアを運営するためのプラットフォームであるCMSについて取り上げます。

株式会社日本ビジネスプレスは「良質なコンテンツを世に増やし人生をより豊かに」をミッションに掲げ、ビジネスパーソン向けのメディア「JB press」を展開しながら、国産CMSの雄として多数のパブリッシャーに採用されている「Media Weaver」を開発・提供しています。

同社は「Media Weaver」を、メディアを支援するためのクラウドサービスとして位置づけ、CMSというテクノロジーの提供に留まらず、データ分析や活用、広告ビジネスの支援など、メディアを成長させるための一気通貫のサービスとして展開しています。

同社代表取締役社長の菅原聡氏に同社の生い立ちから、「Media Weaver」の強み、今後の展望について聞きました。

菅原聡
株式会社日本ビジネスプレス 代表取締役社長

CMSをコアにした統合メディア・インフラを提供

―――貴社の概要についてお聞かせください。

日本ビジネスプレスは日経BP社ほか出版社に勤めていたメンバーを中心に立ち上げられ、そこに通信社や広告会社、TV局などメディア関係者が加わって成立していった会社です。現在は社員の半数以上をエンジニアが占めており、オンラインメディア運用とテクノロジー支援を同時に提供できるメンバー構成になっています。

当社は「Media Weaver」というメディアサイト構築・運用支援のためのクラウドサービス、いわゆるCMSをご提供していますが、支援領域はコンテンツマネジメントに留まりません。メディアビジネスに本気で取り組む方々がサイトを成長、収益化させ、サステナブルな事業として運営できるよう様々な仕組みをご用意しています。CMSをコアにした統合メディア・インフラという位置付けですね。

また、当社は「JB press」というビジネス系メディアを運営し、収益化させています。良質なコンテンツを提供しながらメディアを成長させてきたノウハウを持っていますし、メディア様にとって痒いところにも手が届く機能を開発し、提供することができると思っています。

――ユーザーはどのような方々なのでしょうか。

Media Weaverの提供開始直後はビジネス系メディアでの引き合いが多かったのですが、現在は女性誌系、生活系、ファッション系など幅広いジャンルの70以上のメディア様にお使いいただいています。近年特に増えてきているのが地方新聞で、現在は13媒体にご利用いただいています。月間総PVは約20億、延べユニークユーザー数は約3億に達しています。

日本を代表するメディアで採用されている

―――貴社が開発されているCMSの機能についてお聞かせください。

Media WeaverのコアとなるCMSには、

①商用メディアサイトの構築・運用に特化

②インテリジェントなキャッシュ機能で低レイテンシーを実現

③秒単位のピークに対応しPV機会損失を最小に抑える

④開発ツールを実装、顧客側でのサイト開発も可能

という大きく4つの特徴があります。

まず①については多くの機能がありますので、ほんの一例を挙げますと、たとえば多様なアクセス権限設定。インサイダー取引を防止するときや、「編集」「広告」「システム」など部署ごとにページ内の異なる部分を安全にメンテナンスする際などに有用です。また、外部関係者確認用プレビュー機能。こちらは筆者など特定の関係者向けに事前に記事内容を確認できる時限URLを生成する機能です。そしてアクセスランキング機能。昨日のランキング、直近n時間のランキングなど、多様なランキングを自動生成します。このほかメディア運営に必要そうな機能は、ほとんどモジュール化し取り揃えております。Media Weaverなら、正月などの連休中に自動でサイトを頻繁に更新することも可能です。

②については、一般的なCDNに加えて複数のキャッシュ機能を賢く組み合わせてデータ転送の遅延を最小限にしています。他サイトと比べて遅いと言われることもありますが、それは多くの場合、広告表示モジュール関係の問題です。広告を排した状態だと最高レベルの低レイテンシーを実現しています。

また③に関してですが、PVが大きなサイトでは特定の記事に対して特定の時間にアクセスが集中し、秒間でピークに達することがよくあります。この状況は、通常のアクセス分析ツールでは把握できません。知らない間に機会損失しているのです。Media Weaverでは常時アノマリーをチェックしており、検出時は自動および手動でリソースを追加し、取りこぼしを少なくします。さらに、アクセスが集中しそうな記事を事前にお知らせいただければ、万全です。②の特長とも相まって、多くのサイト様がMedia Weaverに切り替えた後にPV数を大きく伸ばしております。

最後は④の開発ツールですね。当社では「Media Weaver Studio」というツールをご用意していますが、社内にエンジニアの方がいらっしゃる場合は同ツールの使い方を覚えていただくと、お客様側で新しいサイトを開発したり、機能を付加することができるようになります。

――他のCMSと比べてどこが優れていると考えていますか。

当社はCMSベンダーという位置付けではないため、CMS大手との違いを単純には比較できませんが、先ほど挙げた「商用メディアサイトの構築・運用に特化」していることが最大の特長です。加えて言うならば、カスタマイズの度合いかもしれません。メディアの運営方針、編集部の方々のこだわりに応えられるシステム構築が、Media Weaverなら可能だと思います。クラウドで提供しているシステムですが、メディアごとに異なるコアアプリを稼働させることができますので、一社一社、オーダーメイドでお作りしていると言ってもいいと思います。

メディアを成長・収益化するビジネス基盤の強さ

―――CMS提供の先にある、メディアを育て収益化するというビジネス基盤部分についてお聞かせください。


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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